問1 ..................................................................................................
下記の選択肢の中から、スキーマオブジェクトではないものをすべて
選びなさい。
a.表
b.シーケンス
c.ユーザー
d.索引
e.ビュー
f.シノニム
g.ロール
→回答と解説
問2 ..................................................................................................
以下のSQL文の実行結果に関する説明として最も正しいものを選びなさい。
SELECT deptno FROM emp
UNION ALL
SELECT deptno FROM dept;
a.各SELECT文により検索されるデータのうち、重複を含まない全行を戻す
b.各SELECT文により検索されるデータのうち、重複を含む全行を戻す
c.各SELECT文により検索されるデータのうち、重複を含まない全行を戻す。結果はソートされる
d.各SELECT文により検索されるデータのうち、重複を含む全行を戻す。結果はソートされる
e.実行時にエラーとなる
→回答と解説
問3 ..................................................................................................
下記のSELECT文において、エラーが発生しました。原因として考えられるもの
を 1つ選びなさい。
SELECT empno, ename FROM emp
WHERE deptno = (SELECT deptno FROM emp WHERE sal = 500);
a.給与(SAL) が NULLの社員データがある
b.給与(SAL) が 500である社員のdeptno列値がNULLである
c.部門表(DEPT表) に存在しない 部門番号(deptno)がある
d.給与(SAL) が 500である社員が複数存在する
→回答と解説
問4 ..................................................................................................
以下の権限のうち、オブジェクト権限をすべて選びなさい。
a.CREATE ANY INDEX
b.EXECUTE
c.ALTER SESSION
d.DROP ANY TABLE
e.DELETE
→回答と解説
問5 ..................................................................................................
下記の副問合せに関する説明を読み、正しいものをすべて選びなさい。
a.副問合せは、括弧()で囲む
b.副問合せをSELECT文で使用する場合、FROM句・WHERE句・HAVING句すべてで使用することができる
c.副問合せは、比較条件の右側に書く必要がある
d.副問合せは、比較条件の左側に書く必要がある
e.副問合せは、比較条件の左右どちらに書いても良い
→回答と解説
問6 ..................................................................................................
下記のSQL文を実行した結果の説明として誤っているものを 2つ選びなさい。
SQL> conn scott/tiger
SQL> create table emp (empno number(10), ename varchar2(20));
a.EMP表は、SCOTTのスキーマに作成される
b.作成後、alter table文を使用し、job列を追加することができる
c.すでに別のユーザーがEMP表を作成している場合は、エラーとなる
d.EMP表は、SCOTTのデフォルト表領域に作成される
e.EMP表を作成直後、ROLLBACKにより取り消すことができる
→回答と解説
問7 ..................................................................................................
ALTER TABLE文の説明のうち、誤っているものを選びなさい。
a.表の定義を変更する
b.表にある既存列の定義を変更することができる
c.表に新しい列を追加することができる
d.表にある既存列を削除することができる
e.表を削除することができる
→回答と解説
問8 ..................................................................................................
下記のデータ型の指定のうち、誤っているものを選びなさい。
a.NUMBER(5)
b.VARCHAR2(4000)
c.NUMBER(11,4)
d.DATE
e.CHAR(4000)
→回答と解説
問9 ..................................................................................................
SCOTTユーザーのパスワードに、有効期限を設定します。下記の中から、設定に
必要なものを選びなさい。
a.サーバーパラメタファイル
b.ユーザーパスワードファイル
c.ロール
d.プロファイル
e.パスワードファイル
→回答と解説
問10 ................................................................................................
下記の各アドバイザとその説明を読み、正しい組み合わせを4つ選びなさい。
a.
ADDM
:データベース全体の推奨事項を生成
b.
SQLチューニングアドバイザ
:個々の SQL文を分析し、索引の追加の推奨事項を生成
c.
SQLアクセスアドバイザ
:個々の SQL文を分析し、 SQL文最適化を行うための推奨事項を生成
d.
UNDOアドバイザ
:UNDO表領域サイズのアドバイスを生成
e.
REDOログファイルサイズアドバイザ
:REDOログファイルサイズのアドバイスを生成
f.
MTTRアドバイザ
:平均リカバリ時間のチューニングに関するアドバイスを生成
→回答と解説
データベース内で扱われるものをオブジェクトと呼び、スキーマオブジェクト
は、特定のユーザにより所有され、非スキーマオブジェクトは、特定のユーザ
には所有されず、システム全体で使用されます。
※スキーマオブジェクト
・表
・ビュー
・索引
・シノニム
・順序
・ストアドプログラム(プロシージャ、ファンクション、パッケージetc)
・データベースリンク
等
「UNION」や「UNION ALL」を集合演算子と呼びます。
UNION
各SELECT文により検索されるデータのうち、重複を含まないすべての行を
戻します。また、結果はソートされます。
UNION ALL
各SELECT文により検索されるデータのうち、重複を含むすべての行を戻し
ます。結果はソートされません。
給与(SAL) が 500である社員が複数存在すると、
「SELECT deptno FROM emp WHERE sal = 500」 の結果が複数行を戻します。
その結果、下記の単一行比較条件(=)を使用するWHERE句において、エラーが発生します。
「WHERE deptno = (複数行)」
オブジェクト権限は、データベースの各オブジェクトに対して実行できる操作
に関する権限で、以下のようなものがあります。
ALTER :オブジェクトの変更
DELETE :表の行削除
EXECUTE :ストアドプログラムの実行
INDEX :表に索引を作成
INSERT :行の新規挿入
REFERENCES :その行を参照する制約の作成
SELECT :データ検索
UPDATE :データ更新
副問合せ(サブクエリー) は、他の SQLコマンドの句の中で使用される問合せで、
副問合せの結果は、主問合せで使用されます。
・副問合せは、括弧()で囲む
・副問合せは、比較条件の右側に配置する方が良い(見やすくする為であり、左側に書いても可)
・単一行条件は単一行問合せで、複数行条件は複数行副問合せに使用する
・副問合せは、 WHERE句、HAVING句、FROM句の SQL文内で使用する
※副問合せの分類
・単一行副問合せ:返される行数が1行
・複数行副問合せ:返される行数が複数行
・複数列副問合せ:返される行数が複数列
以下では、SCOTTユーザーで接続し、CREATE TABLE文によりEMP表を作成しています。
SQL> conn scott/tiger
SQL> create table emp (empno number(10), ename varchar2(20));
作成されたEMP表は、
・SCOTTのスキーマに作成される
・作成後、alter table文を使用し、列を追加することができる
・すでにSCOTTがemp表を所有している場合はエラーとなる
・CREATE TABLE文にてEMP表を作成する表領域を指定していないため、EMP表は、SCOTTのデフォルト表領域に作成される
選択肢c,eは誤りです。
c.すでに別のユーザーがEMP表を作成している場合は、エラーとなる
→別のユーザーが同名の表を所有していても、上記CREATE TABLE文はエラーとなりません
e.EMP表を作成直後、ROLLBACKにより取り消すことができる
→CREATE TABLE文はDDL文のため、ROLLBACKすることはできません
表の変更は、ALTER TABLE文を使用します。
ALTER TABLE [スキーマ名.]表名
[PCTFREE 空き領域割合]
[PCTUSED 使用領域割合]
[INITRANS トランザクションスロット初期数]
[MAXTRANS トランザクションスロット最大数]
[STORAGE ( [next 増分エクステントサイズ[K | M]]
[minextents 作成時エクステント数]
[maxextents {最大エクステント数 | unlimited}]
[pctincrease エクステントサイズ拡大率])]
# 表名の変更
RENAME 旧表名 TO 新表名;
# 列の追加
ALTER TABLE [スキーマ名.]表名 ADD (列名 データ型 [,列名 データ型...]);
# 列の変更
ALTER TABLE [スキーマ名.]表名 MODIFY (列名 データ型 [,列名 データ型...])
# 列の削除
ALTER TABLE [スキーマ名.]表名 DROP {COLUMN カラム名|UNUSED COLUMNS}
[CASCADE CONSTRAINTS] [CHECKPOINT 行数]
尚、表の削除はDROP TABLE文にて行います。
DROP TABLE [スキーマ名.]表名 [CASCADE CONSTRAINTS]
文字型には下記のようなものがあります。
■CHAR(バイト数)
・固定長文字列データ
・1〜2000バイトまで指定可
・未使用の部分は空白を充填
■VARCHAR2(バイト数)
・可変長文字列データ型
・1〜4000バイトまで指定可
■NUMBER(精度,小数点位置)
・38桁まで使用可能
・小数点位置を省略すると、精度で指定した整数として使用可能
■DATE
・固定長7バイトの日付データ型
・4桁年、月、日、時、分、秒を格納する
プロファイルは、ユーザの情報をグループ単位で管理するための機能です。デ
ータベースが作成されると、Oracleサーバーは、自動的にデフォルトプロファ
イルを作成し、特定のプロファイルが明示的に割当てられないユーザに、暗黙
的にデフォルトプロファイルを割当てます。以下のような設定が行えます。
・リソース(CPU等)制限
・パスワードの制限、アカウントのロック
・セッション数の制限
下記のような各種アドバイザが用意されています。
○ADDM
パフォーマンス問題となるボトルネックを検出し、推奨事項生成。推奨事項
により他のアドバイザを斡旋。
○SQLチューニングアドバイザ
個々の SQL文を分析し、 SQL文の最適化を行うための推奨事項生成。
○SQLアクセスアドバイザ
ワークロードを分析し、索引の追加、マテリアライズドビューの作成等を提案。
○メモリーアドバイザ
自動共有メモリー管理機能の有効・無効の切り替えを行う。無効の場合、下記
のアドバイザを使用可能。
・共有プールアドバイザ
・バッファキャッシュアドバイザ
有効な場合、下記のアドバイザを使用可
・PGA アドバイザ
○セグメントアドバイザ
表において、削除された行による空き領域を縮小することで領域開放できるセグ
メントがないかを分析し、縮小することを推奨するセグメントを表示。
○UNDOアドバイザ
UNDO保存期間の変更に対して必要とされるUNDO表領域サイズを提案。
○REDOログファイルサイズアドバイザ
REDOログファイルの最小サイズを見積もる。
○MTTRアドバイザ
現在の見積もり平均リカバリ時間を提示し、FAST_START_MTTR_TARGETパラメタ
をその場で変更可能。
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