問1 ..................................................................................................
手動管理でUNDOセグメントを利用している際、下記のコマンドがエラーとなりました。
原因としてあてはまるものを1つ選びなさい。
SQL> ALTER ROLLBACK SEGMENT rollback_seg OFFLINE;
ORA-01546 - cannot take tablespace offline.
a. UNDOセグメントをオフラインにする権限がない
b. コミットされていないデータを持つトランザクションが処理中である
c. 指定のUNDOセグメントがすでにオフラインである
d. 指定のUNDOセグメントが存在しない
→回答と解説
問2 ..................................................................................................
データベースサーバとクライアント間で異なるキャラクタセットを使用している場合
の動作として正しいものを選びなさい。
a. キャラクタセットが自動的に変換される
b. データベース側に文字化けの状態でデータが格納される
c. クライアント側に文字化けの状態でデータが表示される
d. エラーが発生する
→回答と解説
問3 ..................................................................................................
以下のORADATA1表領域を作成する SQL文について、[1]〜[3]に当てはまる正しい組み合わ
せを選びなさい。ただし、ORADATA1表領域には永続オブジェクトを格納するために使用す
るものとします。
CREATE TABLESPACE ORADATA1 [1] '/oradata/oradata1.dbf' SIZE 1024M AUTOEXTEND OFF
EXTENT MANAGEMENT [2] [3] SIZE 10M;
a. [1] DATAFILE [2] LOCAL [3] UNIFORM
b. [1] TEMPFILE [2] LOCAL [3] UNIFORM
c. [1] DATAFILE [2] AUTO [3] AUTOALLOCATE
d. [1] TEMPFILE [2] AUTO [3] AUTOALLOCATE
e. [1] DATAFILE [2] DICTIONARY [3] AUTOALLOCATE
→回答と解説
問4 ..................................................................................................
索引の使用について、索引が一度でも使用されたかどうかを確認するための
ビューおよび、索引の監視設定を行うSQL 文の組み合わせとして正しいもの
はどれか。1つ選びなさい。
a. V$OBJECT_USE、「ALTER INDEX インデックス名 MONITORING USAGE;」
b. V$OBJECT_USE、「ALTER INDEX インデックス名 USAGE MONITORING;」
c. V$OBJECT_USAGE、「ALTER INDEX インデックス名 MONITORING USAGE;」
d. V$OBJECT_USAGE、「ALTER INDEX インデックス名 USAGE MONITORING;」
e. V$OBJECT_MONITOR、「ALTER INDEX インデックス名 MONITORING USAGE;」
f. V$OBJECT_MONITOR、「ALTER INDEX インデックス名 USAGE MONITORING;」
→回答と解説
問5 ..................................................................................................
データベースの作成に関する下記の文章の空欄に当てはまる語句の組み合わせ
として正しいものを1つ選びなさい。
CREATE DATABASE 文を使用し、データベースを作成することができる。環境変
数を設定し、パラメタファイルを作成後、特権ユーザにて [1] コマンドを実
行しインスタンスを起動する。その後、CREATE DATABASE 文にてデータベース
を作成する。
データベース作成完了時、データベースはオープンされ、 管理者ユーザ SYS
と [2] が作成され、SYSTEMロールバックセグメント、データディクショナリ
が作成される。管理者ユーザには [3] ロールが付与される。
a. [1] startup mount [2] manager [3] SYSTEM
b. [1] startup nomount [2] manager [3] SYSTEM
c. [1] startup mount [2] system [3] DBA
d. [1] startup nomount [2] system [3] DBA
e. [1] startup open [2] system [3] DBA
→回答と解説
問6 ..................................................................................................
データベースバッファキャッシュについて、複数バッファプール構成の場合の
サイズを指定するパラメタとして正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a. DB_8K_CACHE_SIZE、DB_16K_CACHE_SIZE、DB_CACHE_SIZE
b. DB_CACHE_SIZE、DB_KEEP_CACHE_SIZE、DB_RECYCLE_CACHE_SIZE
c. DB_16K_CACHE_SIZE、DB_DEFAULT_CACHE_SIZE、DB_CACHE_SIZE
d. DB_DEFAULT_CACHE_SIZE、DB_KEEP_CACHE_SIZE、DB_RECYCLE_CACHE_SIZE
→回答と解説
問7 ..................................................................................................
DBA がデータベースのメンテナンスとして、下記の文を実行しました。
該当する処理内容として正しいものを1つ選びなさい。
ALTER DATABASE ADD LOGFILE
('/oracle/u01/redo03a.log','/oracle/u01/redo03b.log','/oracle/u01/redo03c.log')
SIZE 256M;
a. 各メンバを、3つの既存ロググループにそれぞれ追加
b. 3つのメンバを、1つの既存ロググループに追加
c. 1つのメンバから構成される、3つのロググループを追加
d. 3つのメンバから構成される、1つのロググループを追加
→回答と解説
問8 ..................................................................................................
チェックポイントのタイミングを制御するパラメタとして正しくないものを
すべて選びなさい。
a. FAST_START_IO_TARGET
b. LOG_CHECKPOINT_INTERVAL
c. LOG_CHECKPOINT_TIMEOUT
d. LOG_CHECKPOINT_MTTR_TARGET
e. FAST_START_MTTR_TARGET
f. FAST_START_INTERVAL
→回答と解説
問9 ..................................................................................................
バックグラウンドプロセスからのエラー情報が格納されるトレースファイルの
配置先の指定として正しいものを1つ選びなさい。
a. BACKGROUND_TRACEFILE_DIR
b. BACKGROUND_DUMP_DEST
c. MAX_DUMP_FILE_SIZE
d. BACKGROUND_DUMP_DIRECTORY
e. BACKGROUND_TRACE_DEST
→回答と解説
問10 ................................................................................................
下記の共有プールの特徴として正しくないものをすべて選びなさい。
a. サイズはPOOL_SHARED_SIZEパラメタにより決定する
b. ライブラリキャッシュとディクショナリキャッシュからなる
c. 標準ブロックサイズ以外に、非標準ブロックサイズが使用できる
d. 実行されたSQL テキスト、解析済コード、実行計画が含まれる
e. SGA のメモリ構造を構成する
→回答と解説
上記のSQL 文は、ロールバックセグメントをオフラインにしようとしています。
オフライン化できるのは、非コミットデータを持つトランザクションをサポートする
アクティブエクステントがその中に一つも含まれていない場合のみ実行可能です。
よって、正解は「b」となります。
※オンライン・オフライン化
ALTER ROLLBACK SEGMENT 名 ONLINE;
ALTER ROLLBACK SEGMENT 名 OFFLINE;
尚、その他の選択肢の場合は、下記のようなエラーが発生します。
「a.UNDOセグメントをオフラインにする権限がない」
ORA-01031: 権限が不足しています。
「c.指定のUNDOセグメントがすでにオフラインである」
ORA-01598: ロールバック・セグメント RBS2141はオンラインではありません。
「d.指定のUNDOセグメントが存在しない」
ORA-01534: ロールバック・セグメント ROLLBACK_SEGが存在しません。
データベース環境のうち、ソート順序や日付形式等、言語に依存する設定を行う
パラメタを NLSパラメタといいます。下記で変更可能で、優先順位は、「ALTER
SESSION文」→ 「環境変数」→「初期化パラメタ」の順になります。
・初期化パラメタ
・環境変数
・ALTER SESSION文
環境変数NLS_LANGにて、 NLS設定をクライアント側で指定できます。サーバとク
ライアントでキャラクタセットが違う場合、Oracleサーバは自動変換します。
その他の NLS関連の初期化パラメタには、下記のようなものがあります。
NLS_LANGUAGE:Oracleメッセージで使用する言語
:NLS_DATE_LANGUAGE、 NLS_SORTのデフォルト値を設定
NLS_DATE_LANGUAGE:曜日、月、午前、午後、紀元後、紀元前を表す文字、記号を設定
NLS_SORT:文字値のソート順を設定
NLS_TERRITORY:NLS_CURRENCY、NLS_ISO_CURRENCY、NLS_DATE_FORMAT、
:NLS_NUMERIC_CHARACTERSのデフォルト値を設定
NLS_CURRENCY:ローカル通貨記号を設定
NLS_ISO_CURRENCY:ISO 通貨記号を設定
NLS_DATE_FORMAT:日付形式、週の開始曜日を設定
NLS_NUMERIC_CHARACTERS:小数点、桁区切り文字を設定
正解は下記のようになります。
CREATE TABLESPACE ORADATA1 DATAFILE '/oradata/oradata1.dbf' SIZE 1024M AUTOEXTEND OFF
EXTENT MANAGEMENT LOCAL UNIFORM SIZE 10M;
まず、通常の表データ等を格納する表領域を作成するので、DATAFILE句を使用します。
また、表領域にはローカル管理とディクショナリ管理があり、「EXTENT MANAGEMENT」句
にて指定します。
EXTENT MANAGEMENT {DICTIONARY | LOCAL }
エクステントをOracleサーバに自動管理させるには、AUTOALLOCATE(デフォルト)を、
ユーザが均一サイズを指定するには、UNIFORM SIZEを指定することが可能です。
UNIFORM SIZEを指定した場合は、後にエクステントのサイズを指定します。
Oracle9iより索引の使用に関する統計を収集し、V$OBJECT_USAGEビューを使用
して索引が一度でも使用されたかどうかを確認することができます。
索引の監視が開始されるたびに、指定した索引のV$OBJECT_USAGEビュー情報が
リセットされます。
監視の開始
ALTER INDEX インデックス名 MONITORING USAGE;
監視の停止
ALTER INDEX インデックス名 NOMONITORING USAGE;
※V$OBJECT_USAGEビュー
INDEX_NAME :索引名
TABLE_NAME :索引が定義されている表
MONITORING :監視中か否かのYES/NO
USED :監視中に使用されたか否かのYES/NO
START_MONITORING :監視を開始した時刻
END_MONITORING :監視を終了した時刻
正しくは、下記のようになります。
CREATE DATABASE 文を使用し、データベースを作成することができる。環境変
数を設定し、パラメタファイルを作成後、特権ユーザにて startup nomount
コマンドを実行しインスタンスを起動する。その後、CREATE DATABASE 文にて
データベースを作成する。
データベース作成完了時、データベースはオープンされ、 管理者ユーザ SYS
と SYSTEM が作成され、SYSTEMロールバックセグメント、データディクショナ
リが作成される。管理者ユーザには DBAロールが付与される。
データベースバッファキャッシュは SGA内にあり、データブロックのコピーが
格納されるメモリ領域です。データベースバッファキャッシュは3つのプール
から成り、それぞれ以下のように指定します。
・DEFAULT バッファプール:DB_CACHE_SIZE (0は不可)
・KEEPバッファプール:DB_KEEP_CACHE_SIZE (0は可)
・RECYCLE バッファプール:DB_RECYCLE_CACHE_SIZE (0は可)
また、9iからは非標準のブロックサイズがサポートされており、使用するには
専用の非標準ブロックサイズ用データベースバッファキャッシュを作成する必
要があります。この場合、上記とは別に、DB_nK_CACHE_SIZEパラメタを指定し
ます。ただし、非標準ブロックサイズは、 KEEP・RECYCLEバッファプールを構
成することはできません。
上記では、REDOロググループとそのメンバを追加する処理を行っています。
()内がそれぞれメンバとなる、1REDOロググループを追加しています。
◆REDOロググループの追加
alter database add logfile
[group グループ番号] ('ファイル名')
[,[group グループ番号] ('ファイル名')・・・];
◆REDOロググループにメンバの追加
alter database member ['ファイル名' [reuse]]
to {group グループ番号 | ('ファイル名'[,'ファイル名']・・・)}・・・;
LGWRが書き込みを行っている所と最後にチェックポイントが発生した所の
差分が下記を超えると、チェックポイントが発生します。
b.LOG_CHECKPOINT_INTERVAL:(チェックポイント間隔をボリュームベースで指定)
c.LOG_CHECKPOINT_TIMEOUT:(チェックポイント間隔を時間ベースで指定)
また、チェックポイントの間隔は、インスタンスで障害が発生した場合の
リカバリ時間に影響を与えます(チェックポイントによりディスクに書き
込まれていないデータをリカバリする必要がある)。よって、リカバリを
考慮した下記のようなパラメタがあります。
a.FAST_START_IO_TARGET(インスタンス回復時に必要な I/Oの数を指定)
e.FAST_START_MTTR_TARGET(インスタンス回復にかかる最大時間を指定)
バックグラウンドトレースファイルには、バックグラウンドプロセスで検出
されたエラー情報が格納されます。BACKGROUND_DUMP_DEST初期化パラメタに
て指定したディレクトリに、下記の命名規則で作成されます。
UNIX:_<プロセス名>_.trc
Win :<プロセス名>.TRC
また、MAX_DUMP_FILE_SIZE初期化パラメタを使用することで、ファイルの最
大サイズを設定することができます。(自動的に削除はされませんので、随
時、削除やバックアップ等を行うようにしましょう)
共有プールは、SGA を構成する一部で、ライブラリキャッシュとデータディク
ショナリキャッシュから成ります。また、サイズは、SHARED_POOL_SIZEから自
動的に決定されます。
@ライブラリキャッシュ
使用された SQL文やPL/SQLに関する情報を格納します。一度実行した SQL文や
PL/SQLを格納し、次回実行時に再利用することで、処理時間の短縮になります。
ライブラリキャッシュは LRUアルゴリズムによって管理され、下記のものが含
まれます。
・SQL テキスト
・解析済コード
・実行計画
Aデータディクショナリキャッシュ
使用されたデータディクショナリ情報を格納する場所です。
・表・列定義
・パスワード・ユーザ名
・権限等
よって、選択肢「b」「d」「e」は正しいことになります。
選択肢「a」は「POOL_SHARED_SIZE」→「SHARED_POOL_SIZE」です。
選択肢「c」は共有プールではなく、データベースバッファキャッシュについ
ての記述になります。
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