問1 ..................................................................................................
SQL*Plus実行環境にて、置換変数の置換前後の値を表示させるために使用する
コマンドとして正しいものを選びなさい。
a. set feed on
b. set cmds on
c. set echo on
d. set def on
e. set verify on
→回答と解説
問2 ..................................................................................................
Oracleデータベースを構成するファイルをすべて選びなさい。
a. TEMPファイル
b. データファイル
c. REDOログファイル
d. コンフィグファイル
e. 制御ファイル
f. UNDOログファイル
g. パラメタファイル
h. アーカイブログファイル
→回答と解説
問3 ..................................................................................................
整合性制約の状態のうち、「既存データは制約に違反している可能性があるが、
新規データは制約に違反していないことを保障する」のは以下のどの状態か。
a. DISABLE NOVALIDATE
b. DISABLE VALIDATE
c. ENABLE NOVALIDATE
d. ENABLE VALIDATE
→回答と解説
問4 ..................................................................................................
以下の論理的なデータベース構造に関する記述のうち、
誤っているものをすべて選びなさい。
a. データブロックは、論理データベース構造の最小単位である
b. 表領域は、一つのデータファイルで構成される
c. セグメントは一つ以上のエクステントで構成される
d. セグメントは、複数のファイルにまたがることができる
e. エクステントは、複数のファイルにまたがることができる
→回答と解説
問5 ..................................................................................................
ビューの削除に関する以下の記述のうち、誤っているものをすべて選びなさい。
a. ビューを削除するには、DROP VIEW文を使用する
b. ビューを削除すると、元表も削除される
c. ビューを削除すると、削除されたビューを元にして作成されたビューは無効になる
d. ビューの所有者は、ビューを削除できる
e. 他ユーザのビューは、削除できない
→回答と解説
問6 ..................................................................................................
SQL文「CREATE USER ALLEN IDENTIFIED BY DBMNT;」にて、ユーザを作成し、
データベースへユーザ ALLEN としてログイン後、 EMP表を作成しました。
EMP 表が格納される表領域として正しいものを選びなさい。
CREATE TABLE EMP (EMPNO NUMBER(4),ENAME VARCHAR2(10));
a. SYSTEM
b. TEMP
c. UNDO
d. USERS
e. ALLEN
→回答と解説
問7 ..................................................................................................
EMP 表から SAL列を削除する DDL文として最も適切なものを1つ選びなさい。
a. ALTER TABLE EMP DELETE COLUMN SAL;
b. ALTER TABLE EMP DROP UNUSED COLUMNS;
c. ALTER TABLE EMP SET UNUSED COLUMN SAL;
d. ALTER TABLE EMP MODIFY SAL;
e. ALTER TABLE EMP DROP COLUMN SAL;
→回答と解説
問8 ..................................................................................................
USERS 表領域のデータファイル「data_users01.dbf」のサイズを変更するため
に使用可能な DDL文を1つ選びなさい。
a. ALTER SYSTEM DATAFILE 'data_users01.dbf' RESIZE サイズ;
b. ALTER TABLESPACE DATAFILE 'data_users01.dbf' RESIZE サイズ;
c. ALTER DATABASE DATAFILE 'data_users01.dbf' RESIZE サイズ;
d. ALTER DATAFILE 'data_users01.dbf' RESIZE サイズ;
e. ALTER 'data_users01.dbf' RESIZE サイズ;
→回答と解説
問9 ..................................................................................................
アーカイブログファイルの説明として、正しいものを2つ選びなさい。
a. アーカイブログファイルは、作成されない場合がある
b. アーカイブログファイルは、データベースに必須である
c. アーカイブログファイルは、データファイルから作成される
d. アーカイブログファイルは、REDOログファイルから作成される
e. アーカイブログファイルは、データベースバッファキャッシュから作成される
→回答と解説
問10 ................................................................................................
自動セグメント領域管理に関する以下の説明のうち、正しいものをすべて選びなさい。
a. CREATE TABLESPACE 文で指定する
b. 空き領域の管理に空リストを使用する
c. CREATE TABLE 文で指定する
d. PCTUSEDは無視される
e. 空き領域の管理にビットマップを使用する
f. ローカル管理の永続表領域のみ設定可能
→回答と解説
それぞれの設定は、以下のようになります。
set feed on :問合せレコードが最低n件以上だった場合に、その数を表示
set cmds on :複数のSQL*Plusコマンドを入力する場合の区切り文字
set echo on :コマンドファイル内の実行コマンドを表示させるか否か
set def on :置換変数の接頭辞を設定(デフォルトは&)
set verify on :置換変数の置換前後の値を表示するか否か
「set verify on」を設定した場合の実行例を見てみましょう。
SQL> set verify on
SQL> define ENAME='ALICE'
SQL> select ENAME from EMP where ENAME ='&ENAME';
旧 1: select ENAME from EMP where ENAME ='&ENAME'
新 1: select ENAME from EMP where ENAME ='ALICE'
ENAME
------
ALICE
Oracleデータベースは、複数のファイルで構成されています。
・データファイル
・REDOログファイル
・アーカイブログファイル
・制御ファイル
・パラメタファイル
・パスワードファイル
データファイルには、実際のデータが格納されています。ユーザの表や索引、
データディクショナリ等が含まれます。
REDOログファイルには、データの変更履歴が記録されています。障害が発生
した場合など、REDOログファイルを使用し、リカバリを行うことが出来ます。
また、アーカイブログファイルは、REDOログをアーカイブしたもので、Oracle
データベースがアーカイブログモードで運用されている場合に作成されます。
制御ファイルには、データベースの現在の状態が記録されています。データベ
ースを起動した際に読み込まれ、Oracle Server 自身が内容を管理するバイナ
リファイルです。ファイルに含まれる情報には、以下のようなものがあります。
・データベース名
・データファイルやREDOログファイルの名前と場所
・現行のREDOログファイルのログ順序番号
・データベース作成時のタイムスタンプなど
・チェックポイント情報
パラメタファイルには、インスタンス起動に必要な情報が記録されています。
データベースの管理者は、このファイルを変更し、任意のパラメタを設定し
ます。また、Oracle9iより、パラメタファイルは「静的パラメタファイル:PFILE」
と「永続パラメタファイル:SPFILE」の2種類のどちらかを使用することが
できます。
パスワードファイルは、管理者権限の認証のために使用されます。
制約の状態には、ENABLE(使用可能)と DISABLE(使用禁止)がありますが、
整合性制約の状態には、データの違反チェックと組み合わせて、以下の種類
があります。
◆使用禁止(DISABLE NOVALIDATE)
データディクショナリに制約の定義は格納されているが、
既存・新規データが制約に適合しているか否かはチェックされない。
◆妥当性検査済み使用禁止(DISABLE VALIDATE)
既存データが制約に適合しているかチェックを行う必要があるため、
対象列は更新できない。
◆妥当性検査無し使用可能(ENABLE NOVALIDATE)
新規データが制約に適合しているかチェックされ、違反データの入力
はできない。ただし、既存データへのチェックは行われないため、デ
ータベース内に条件に適合しないデータが格納されている可能性あり。
◆妥当性検査済み使用可能(ENABLE VALIDATE)
既存・新規データ共に制約に適合しているか否かのチェックを行う。
通常は、ENABLE VALIDATEです。
データベースは、物理的には、データファイル・制御ファイル・REDOログ
ファイルから構成ていますが、論理的には以下の要素で構成されています。
◆表領域
物理的には一つ以上のデータファイルで構成され、セグメントを格納する。
◆セグメント
表領域内に存在する、論理記憶構造に割り当てられる領域。表・索引・一時
セグメント・UNDOセグメント等。同じ表領域に属する複数のファイルにまた
がることができ、一つ以上のエクステントで構成される。
◆エクステント
セグメント内の、連続するブロック。エクステントは、複数のファイルにま
たがる事ができず、一つ以上のデータブロックで構成される。
◆データブロック
論理データベース構造の最小単位。
例えば、USERS表領域に存在する EMP表は以下のようになります。
USERS表領域
+------------------------+
| |
| EMP表(セグメント) |
| +--------------------+ |
| |エクステント | |
| |□□□□□□□□□□| |
| |□□□□□□□□□□| |
| +--------------------+ |
| |エクステント | |
| |□□□□□□□□□□| |
| |□□□□□□□□□□| |
| +--------------------+ |
| |エクステント | |
| |□□□□□□□□□□| |
| |□□□□□□□□□□| |
| +--------------------+ |
| |
+------------------------+
※□は1データブロックを表す
ビューの削除は、「DROP VIEW ビュー名;」で行います。
ビューを削除しても、元の表には影響はありません。ただし、削除された
ビューを元にして作成されたビューは、無効となります。
また、削除にあたっては、自スキーマのビュー(自分が所有者であるビュー)
は削除可能です。他スキーマのビューを削除する場合には、「DROP ANY VIEW
システム権限」が必要です。
CREATE TABLE文にて表を作成する際、表が格納される領域を指定するには、
TABLESPACE句を使用します。指定がない場合は、ユーザのデフォルト表領域
に作成されます。
上記では、 EMP表はTABLESPACE句の指定がないため、ユーザ ALLENのデフォ
ルト表領域に作成されます。ユーザ ALLENを作成する際、デフォルト表領域
を明示的に指定していませんので、SYSTEM表領域がユーザ ALLENのデフォル
ト表領域となります。
ユーザ作成時に、デフォルト表領域を明示的に指定するには、「DEFAULT
TABLESPACE句」を指定する必要があります。通常、SYSTEM表領域以外を指定
しておきます。
表の列に対する各操作は、以下のようになります。
◆列の削除
ALTER TABLE [スキーマ名.]表名 DROP {COLUMN カラム名|UNUSED COLUMNS} [CASCADE CONSTRAINTS]
◆列の未使用マーク付け
ALTER TABLE [スキーマ名.]表名 SET UNUSED COLUMN カラム名 [CASCADE CONSTRAINTS];
◆列の追加
ALTER TABLE [スキーマ名.]表名 ADD (列名 データ型 [,列名 データ型...]);
◆列の変更
ALTER TABLE [スキーマ名.]表名 MODIFY (列名 データ型 [,列名 データ型...])
選択肢「c」にて SAL列を未使用とし、選択肢「b」にて SAL列を削除する方法
もありますが、設問では「適切なものを1つ」選ぶため、選択肢「e」が正解となります。
データファイルのサイズを変更するには、以下のような方法があります。
・自動拡張設定
ALTER DATABASE DATAFILE文に、「AUTOEXTEND ON」を指定し、自動拡張を
有効にします。また、自動拡張は、 CREATE DATABASE文や、CREATE TABLESPACE
文等でデータベースや表領域を作成する際にも設定できます。
ALTER DATABASE DATAFILE 'データファイル名' AUTOEXTEND {ON|OFF};
・データファイルサイズ変更
ALTER DATABASE DATAFILE 'データファイル名' RESIZE サイズ[K|M];
データベースの表や索引が変更されると、REDOログファイルに記録されます。
通常、REDOファイルは複数あり、循環して使用されます。あるREDOログファイル
から、別のREDOログファイルへ書き込みが移動することを、ログスイッチと呼び
ます。(例:REDOログA → B → C → A → B → C → A ・・・)
システムが、ARCHIVELOGモードで稼動している場合、ログスイッチが発生すると、
使用済みREDOログファイルがアーカイブされます(アーカイブログファイルの作
成)。また、システムがNOARCHIVELOGモードで稼動している場合は、REDOログフ
ァイルのアーカイブは行いません。
自動セグメント領域管理は、Oracle9iからサポートされるようになった機能
です。自動セグメント領域管理では、セグメント内の空領域を管理する方法
として、従来の空リストではなくビットマップを使用します。
自動セグメント領域管理を設定するには、
CREATE TABLESPACE 文にて 「SEGMENT SPACE MANAGEMENT AUTO」句を指定し
ます。また、ローカル管理の永続表領域にのみ指定できます。
自動セグメント領域管理を設定すると、PCTUSED、FREELISTS、FREELIST GROUP
はすべて無視されます。
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