問1 ..................................................................................................
SPFILEを使用している環境において、現在実行中のインスタンスに対し、
UNDO_TABLESPACE パラメタを変更します。データベースの再起動後も有効
にするために、適切なコマンドを選びなさい。
a.alter system set UNDO_TABLESPACE = UNDOTS03 scope = MEMORY
b.alter system set UNDO_TABLESPACE = UNDOTS03 scope = SPFILE
c.alter system set UNDO_TABLESPACE = UNDOTS03 scope = PFILE
d.alter system set UNDO_TABLESPACE = UNDOTS03 scope = BOTH
→回答と解説
問2 ..................................................................................................
SHUTDOWN ABORTにてデータベースを停止した場合の説明として誤っている
ものをすべて選びなさい。
a.接続ユーザは直ちに切断される
b.次回起動時にインスタンスの回復は必要
c.コミットされていないトランザクションがある場合、ロールバックされる
d.次回起動時にインスタンスの回復は不要
e.コミットされていないトランザクションがある場合、ロールバックされない
→回答と解説
問3 ..................................................................................................
プロファイルを使用し、 SCOTTユーザのパスワードの有効期限を設定しました。
パスワードが失効する日を調べるために使用するディクショナリを選びなさい。
a.DBA_PROFILES
b.DBA_USERS
c.USER_RESOURCE_LIMITS
d.USER_PASSWORD
e.DBA_USER_PASS
→回答と解説
問4 ..................................................................................................
NLS パラメタ設定の優先順位として正しいものを選びなさい。
a.「ALTER SESSION文」→ 「環境変数」→「初期化パラメタ」
b.「ALTER SESSION文」→ 「初期化パラメタ」→「環境変数」
c.「環境変数」→「ALTER SESSION文」→ 「初期化パラメタ」
d.「環境変数」→「初期化パラメタ」→「ALTER SESSION文」
e.「初期化パラメタ」→「ALTER SESSION文」→ 「環境変数」
f.「初期化パラメタ」→ 「環境変数」→「ALTER SESSION文」
→回答と解説
問5 ..................................................................................................
ユーザSCOTT には、PROF_OPEプロファイルが設定されています。
また、ユーザSCOTT は、現在データベースにログインしています。
この時、PROF_OPEプロファイルの変更を行った場合の説明として
正しいものを選びなさい。
a.SCOTT のセッションが切断される
b.SCOTT の現セッションへ変更されたプロファイルが適用される
c.SCOTT の次回ログイン時に、変更されたプロファイルが適用される
d.プロファイルの変更を行う DDLがエラーとなる
e.プロファイルの変更を行う DDLは、SCOTTのセッションが終了するまで待機する
→回答と解説
問6 ..................................................................................................
CREATE DATABASEコマンドを使用してデータベースを作成します。
その際、インスタンスの状態として正しいものを選びなさい。
a.停止状態
b.NOMOUNT状態
c.MOUNT状態
d.OPEN状態
→回答と解説
問7 ..................................................................................................
以下のうち、UNDOセグメントを必要としない処理を選びなさい。
a.DELETE
b.INSERT
c.UPDATE
d.SELECT
→回答と解説
問8 ..................................................................................................
PL/SQLプロシージャ「PROC_SAL」を作成しました。PROC_SALのソースを参照
するために使用するビューを選びなさい。
a.USER_OBJECTSビュー
b.USER_SOURCEビュー
c.USER_DESCビュー
d.USER_ERRORSビュー
e.USER_PROCEDUREビュー
→回答と解説
問9 ..................................................................................................
以下のパラメタファイルの記述を参照し、データベース作成時に制御ファイル
が作成されるディレクトリを示しているものをすべて選びなさい。
DB_CREATE_FILE_DEST='/U01/DATA/ORCL'
DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_1='/U01/ORADATA/ORCL'
DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_2='/U02/ORADATA/ORCL'
a.CONTROL_FILES
b.DB_CREATE_FILE_DEST
c.DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_1
d.DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_2
→回答と解説
問10 ................................................................................................
ユーザALLEN に対し、 ユーザSCOTTが所有する EMP表の索引を作成するための
権限を付与します。以下の中から正しいものを選びなさい。
a.ALLEN に、「ALTER TABLEシステム権限」を付与する
b.ALLEN に、「CREATE INDEXシステム権限」を付与する
c.ALLEN に、 EMP表に対する「ALTERオブジェクト権限」を付与する
d.ALLEN に、 EMP表に対する「INDEXオブジェクト権限」を付与する
e.ALLEN は EMP表に対する索引を作成することはできない
→回答と解説
サーバパラメタファイル(SPFILE)を使用している場合、ALTER SYSTEM文を
使用し、パラメタの変更を行います。
alter system set パラメタ名 = パラメタ値 scope = 変更範囲
また、ALTER SYSTEM文でのパラメタの変更範囲を以下のように指定します。
MEMORY :実行中のインスタンス内のパラメタ値のみ変更
SPFILE :SPFILE内のパラメタ値のみ変更
BOTH :両方(MEMORY・SPFILE)変更
尚、SPFILEは従来から使用されているPFILEを元に作成します。
create spfile [=SPFILE名] from pfile [=PFILE名]
データベースの停止は、SHUTDOWNコマンドを使用します。
shutdown [ normal | transactional | immediate | abort ]
■normal(デフォルト)(優先度が最も低い)
新規接続を禁止し、全ユーザの切断(ログオフ待ち)後、データベース停止。
次回起動時、インスタンスの回復不要。
■transactional
新規接続を禁止し、実行中トランザクション終了時にユーザの接続を切断し、
データベース停止。次回起動時に、インスタンスの回復不要。
■immediate(優先度二番目に高)
新規接続を禁止し、実行中のトランザクションをロールバックし、ユーザの
接続を切断後、データベース停止。次回起動時に、インスタンスの回復不要。
■abort(優先度一番目に高)
他のモードで停止できない場合に使用。ユーザを直ちに切断し、ファイルを
クローズしないでデータベースを停止。コミットされていないトランザクシ
ョンはロールバックされない為、次回起動時にインスタンスの回復が必要。
ユーザパスワードの失効日を確認するには、DBA_USERSビューの「EXPIRY_DATE」
列を確認します。
また、プロファイルでは、パスワードに関し、以下のような設定が可能です。
FAILED_LOGIN_ATTEMPTS :アカウントがロックされるまでのログイン失敗回数
PASSWORD_LIFE_TIME :パスワード有効日数
PASSWORD_REUSE_TIME :パスワードを再使用できるようになるまでの日数
PASSWORD_REUSE_MAX :パスワードを再使用できるようになるまでの変更回数
PASSWORD_LOCK_TIME :ログインが指定回数以上失敗した後にユーザアカウントがロックされる期間(日数)
PASSWORD_GRACE_TIME :パスワード失効後、最初のログインが成功してからパスワードを変更するまでの猶予期間日数
PASSWORD_VERIFY_FUNCTION :パスワードの複雑さを検証するPL/SQLファンクション
NLS パラメタは、ソート順序や日付形式等、言語に依存する設定を行うパラメタ
で、設定は下記の方法で行います。
・初期化パラメタ
・環境変数
・ALTER SESSION文
優先順位は、「ALTER SESSION文」→ 「環境変数」→「初期化パラメタ」となります。
※NLS関連の初期化パラメタ
NLS_LANGUAGE Oracleメッセージで使用する言語
(NLS_DATE_LANGUAGE、NLS_SORTのデフォルト値を設定)
NLS_DATE_LANGUAGE 曜日、月、午前、午後、紀元後、紀元前を表す文字、記号を設定
NLS_SORT 文字のソート順を設定
NLS_TERRITORY NLS_CURRENCY、NLS_ISO_CURRENCY、NLS_DATE_FORMAT、
NLS_NUMERIC_CHARACTERSのデフォルト値を設定
NLS_CURRENCY ローカル通貨記号を設定
NLS_ISO_CURRENCY ISO 通貨記号を設定
NLS_DATE_FORMAT 日付形式、週の開始曜日を設定
NLS_NUMERIC_CHARACTERS 小数点、桁区切り文字を設定
プロファイルの変更は、「ALTER PROFILE」文を使用します。
プロファイルを割り当てられたユーザがすでにデータベースにログインを
している場合、プロファイルの変更は、ユーザがログアウトし再ログイン
するまでは反映されません。
ユーザのパスワード変更やユーザアカウントのロックも同様です。
CREATE DATABASE 文を使用してデータベースを作成する場合、初めに環境変数
の設定を行い、パラメタファイルを作成します。その後、「STARTUP NOMOUNT」
にてインスタンスの起動を行い、データベースの作成(CREATE DATABASE) を
実行します。
NOMOUNT モードでは、パラメタファイルが読み込まれ、SGA の割り当てやバッ
クグラウンドプロセスの起動、また各ログファイルがオープンされます。
DML 文を実行する場合、UNDOセグメントが使用されます。DML 文データアク
セスは以下のようになります。
◆解析フェーズ
ユーザプロセスはサーバプロセスに SQL文を送り解析要求
◆実行フェーズ(サーバプロセス)
1.データベースバッファキャッシュ内で処理するブロックデータを探す
2.上記が見つからない場合、データファイルからデータブロックとUNDO
ブロック(存在する場合)を読み取り、コピーをデータベースバッフ
ァキャッシュ内に保存
3.変更対象行をロック
4.変更前後の値をREDOログバッファへ記録
5.UNDOセグメントに、変更前の値を保存
6.データブロックを更新
7.DBWRがデータファイルへ、LGWRがREDOログファイルへデータを書き込む
プロシージャはオブジェクトの1つですので、「USER_OBJECTSビュー」にて
名称・ステータスなどを確認できます。プロシージャのソースコードも確認
したい場合、「USER_SOURCEビュー」 を使用します。
また、コンパイルエラーに関する情報は「USER_ERRORSビュー」を参照します。
データベース作成時、OMF パラメタが未設定の場合、CONTROL_FILESで指定さ
れたディレクトリに制御ファイルが作成されます。
また、OMF パラメタ「DB_CREATE_FILE_DEST」「DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_n」
を設定している場合、それぞれで指定した場所に制御ファイルが作成されます。
ただし、「DB_CREATE_FILE_DEST」「DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_n」両方のパラ
メタを同時に指定した場合は、「DB_CREATE_ONLINE_LOG_DEST_n」 にのみ制御フ
ァイルが作成されます。
ALLEN が SCOTTの所有する EMP表に対し索引を作成するためには、
EMP 表に対する 「INDEXオブジェクト権限」が必要です。 INDEXオブジェクト
権限は、「該当の表に索引を作成できる」権限です。
また、選択肢の「ALTERオブジェクト権限」は、「オブジェクトを変更できる」
権限です。「ALTER TABLEシステム権限」「CREATE INDEXシステム権限」はあ
りません(「ALTER ANY TABLEシステム権限」「CREATE ANY INDEXシステム権限」
は、任意のスキーマの任意の表に対する変更や索引の作成を行う権限です)。
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