問1 ..................................................................................................
「従業員表(EMP)の給与列(SAL)を検索するSELECT文が発行された」ことを監査
するために利用する監査方法を選びなさい。。
a.オペレーティングシステム監査
b.文監査
c.権限監査
d.オブジェクト監査
e.ファイングレイン監査
→回答と解説
問2 ..................................................................................................
データベース管理者である Aさんは、サーバー生成アラートを使用し、表領域
の領域使用率を監視しています。現在、アラートの閾値は「警告85%、クリテ
ィカル97%」となっており、この値を「警告80%、クリティカル90%」と変更
することになりました。
使用するプロシージャとして正しいものを選びなさい。
a.DBMS_ALERT.MODIFY_THRESHOLD
b.DBMS_ALERT.SET_THRESHOLD
c.DBMS_SERVER_ALERT.MODIFY_THRESHOLD
d.DBMS_SERVER_ALERT.SET_THRESHOLD
→回答と解説
問3 ..................................................................................................
現在、共有サーバー構成でデータベースを運用しています。不要なリソースの
消費を抑えるため、アイドル状態の共有サーバプロセスは自動で停止するよう
にします。調整するのに最も適したパラメタを選びなさい。
a.DISPATCHERS
b.MAX_DISPATCHERS
c.SHARED_SERVERS
d.MAX_SHARED_SERVERS
e.SHARED_SERVER_SESSIONS
→回答と解説
問4 ..................................................................................................
下記のSQL文を実行します。ユーザーが COMMITを実行した場合に行われる処理
として適切なものを選びなさい。
UPDATE dept SET dname = 'SALES' WHERE deptno = 30;
COMMIT;
a.チェックポイントが発生し、データファイルのヘッダが更新される
b.ユーザープロセスが、サーバープロセスに対してトランザクションが完了したことを通知する
c.共有プールにある、上記SQL文がフラッシュされる
d.LGWRにより、REDOログバッファのエントリがREDOログファイルに書き込まれる
→回答と解説
問5 ..................................................................................................
自分が所有する EMP表に対し、他のユーザーへSELECT権限を付与しました。
SELECT権限を付与したユーザーを確認するためのデータディクショナリとして、
正しいものを選びなさい。
a.USER_TAB_PRIVS_MADE
b.USER_TAB_PRIVS_RECD
c.USER_COL_PRIVS_MADE
d.USER_COL_PRIVS_RECD
→回答と解説
問6 ..................................................................................................
セグメントに関する説明として正しいものを選びなさい。
a.論理データベース構造の最小単位である
b.複数のファイルにまたがる事ができない
c.物理的には一つ以上のデータファイルで構成される
d.同じ表領域に属する複数のファイルにまたがることがある
→回答と解説
問7 ..................................................................................................
REDOログファイルの多重化に関する説明として誤っているものを選びなさい。
a.グループのメンバは異なるディスクへ配置することが望ましい
b.データファイルとREDOログファイルを異なるディスクに配置すると、
LGWRとDBWRの I/O競合が軽減する
c.グループのメンバは、管理上、同一ディスクに保存することが望ましい
d.アーカイブREDOログファイルと、REDOログファイルを異なるディスクに配置すると、
バックグラウンドプロセスARCHとLGWRの I/O競合が軽減する
→回答と解説
問8 ..................................................................................................
以下のSQL文について、エラーになる箇所を選びなさい。
CREATE TABLE ##EMP##
(EMPNO NUMBER(8),
名前 VARCHAR2(50));
a.1行目「CREATE TABLE ##EMP##」
b.2行目「EMPNO NUMBER(8)」
c.3行目「名前 VARCHAR2(50)」
d.エラーは発生しない
→回答と解説
問9 ..................................................................................................
下記のようなエラーが発生しました。この問題を解決するための対応として
当てはまるものを選びなさい。
$ sqlplus
bash: sqlplus: No such file or directory
a.環境変数PATHに $ORACLE_BASE/bin を追加する
b.環境変数PATHに $ORACLE_HOME/bin を追加する
c.環境変数PATHに $ORACLE_SQLPLUS/bin を追加する
d.環境変数PATHに $ORACLE_LANG/bin を追加する
e.環境変数PATHに $ORACLE_SID/bin を追加する
→回答と解説
問10 ................................................................................................
専用サーバー構成のデータベースに関する説明として正しいものを1つ選びなさい。
a.ユーザはディスパッチャに接続する
b.負荷が軽く、比較的短時間の処理が複数実行されるシステムにおいて適している
c.ユーザプロセスの数が増加すると、サーバープロセスの数も増加する
d.専用サーバー構成の場合、リスナーは不要である
e.各インスタンスに専用のサーバープロセスが1つ起動される
→回答と解説
監査には以下のようなものがあります。
◆オペレーティングシステム監査
インスタンス起動・停止、管理者権限接続に関する記録がシステム監査証跡
に書き込まれる。
◆DB監査
ユーザが行ったデータベース操作が、データディクショナリ上のデータベー
ス監査証跡に書き込まれる。
○文監査
SQL のタイプ別による監査
○権限監査
ユーザーに付与されたシステム権限を行使する SQLを監査
○オブジェクト監査
特定のスキーマオブジェクトにおける、特定のSQLに対する監査
◆値ベース監査
データベースアクティビティの結果として変更される実際の列や行の値の監査。
○ファイングレイン監査
SELECT文、 DML文について、監査条件(表の列や行)に一致した場合、監査
従って、「EMP 表への監査」、「SELECT文の監査」はオブジェクト監査や文監査
で行えますが、「EMP 表の SAL列に対する監査」の場合は、ファイングレイン監
査を使用する必要があります。
ただし、ファイングレイン監査で DML文を監査できるのはOracle10g以降です。
Oracle Database 10g では、問題が発生すると自動的にアラートを生成し、管理
者に通知することができます。これを「サーバー生成アラート」といい、「メト
リックベース」「イベントベース」の2タイプがあります。
※メトリックベース
AWR のメトリックに対し、閾値(「警告」「クリティカル」の2段階)を設定。
閾値を超えると、サーバー生成アラートが発生。(DBA_OUTSTANDING_ALERTSビ
ュー、 DBA_ALERT_HISTORYビューで確認)
※イベントベース
設定されたイベントが発生すると、サーバー生成アラートを生成。
◆メトリック閾値の設定
各メトリックに設定されている閾値は、DBA_THRESHOLDSビューで確認。
SQL> SELECT metrics_name, warning_value, critical_value, consecutive_occurrences
2 FROM dba_thresholds
3 WHERE UPPER(metrics_name) LIKE '%TABLESPACE%';
METRICS_NAME WARNING CRITICAL CONSECUTIVE
---------------------- ------- -------- -----------
Tablespace Space Usage 85 97 1
設定は、DBMS_SERVER_ALERT.SET_THRESHOLDを使用。
SQL> BEGIN
2 DBMS_SERVER_ALERT.SET_THRESHOLD(
3 metrics_id => DBMS_SERVER_ALERT.TABLESPACE_PCT_FULL,
4 warning_operator => DBMS_SERVER_ALERT.OPERATOR_GE,
5 warning_value => 80,
6 critical_operator => DBMS_SERVER_ALERT.OPERATOR_GE,
7 critical_value => 90,
8 observation_period => 1,
9 consecutive_occurrences => 1,
10 instance_name => NULL,
11 object_type => DBMS_SERVER_ALERT.OBJECT_TYPE_TABLESPACE,
12 object_name => 'TS01');
13 END;
14 /
共有サーバ構成に関する初期化パラメタには、以下のようなものがあります。
DISPATCHERS :ディスパッチャを構成
MAX_DISPATCHERS :同時起動できるディスパッチャの最大数
SHARED_SERVERS :共有サーバプロセスの初期起動数
MAX_SHARED_SERVERS :同時起動できる共有サーバプロセスの最大数
CIRCUITS :バーチャルサーキットの合計数
SHARED_SERVER_SESSIONS :共有サーバ接続セッションの合計数
※SHARED_SERVERSパラメタ
インスタンス起動時に起動する共有サーバプロセスの数。Oracle Server は、
必要であれば追加の共有サーバプロセスを自動的に起動し、長時間アイドル状態
であれば自動的に停止する。ただし、初期数として指定した共有サーバプロセス
は、アイドル状態になっても停止しない。
COMMIT時にはLGWRにより、REDOログバッファのエントリがREDOログファイルに
書き込まれます。
※コミット処理
1.COMMIT発行
2.サーバープロセスがREDOログバッファへ書き込む
3.LGWRがREDOログバッファエントリをREDOログファイルへ書き込む
4.サーバープロセスがユーザプロセスへコミット完了を伝える
5.トランザクション完了&リソースロック解除可能を示す情報をデータベースバッファキャッシュへ記録
6.ロック解除(表・行ロック、UNDOセグメントのロック)
自分が「付与した表のオブジェクト権限」を確認するには、USER_TAB_PRIVS_MADE
を使用します。また、自分が「付与されているオブジェクト権限」を確認するには
USER_TAB_PRIVS_RECDを使用します。
また、表単位ではなく列単位のオブジェクト権限はを確認するには、
USER_COL_PRIVS_MADE、USER_COL_PRIVS_RECDをそれぞれ使用します。
◆セグメント
表領域内で、特定のタイプの論理記憶構造に割り当てられる領域。同じ表領域
に属する複数のファイルにまたがることがあります。また、一つ以上のエクス
テントで構成されます。
代表的なものとしては、以下のようなものが挙げられます。
・表セグメント
・索引セグメント
・一時セグメント
・UNDOセグメント
尚、
「a.論理データベース構造の最小単位である」はブロックです。
「c.物理的には一つ以上のデータファイルで構成される」とは、表領域の特徴です。
REDOログファイルの多重化を行う場合、障害時に備え、グループのメンバは
異なるディスクへ配置するようにします。
一般的に、アーカイブREDOログファイルと、REDOログファイルを異なるディ
スクに配置すると、バックグラウンドプロセスARCHとLGWRの I/O競合が軽減
します。また、データファイルとREDOログファイルを異なるディスクに配置
すると、LGWRとDBWRの I/O競合が軽減します。
表名・列名は、文字で開始する必要があります。その他、主な命名規則
としては、以下のようなものがあります。
・文字で開始する
・30バイト以下で、 1文字目が数字ではない
・英数字、記号($_#)、漢字、ひらがな、カタカナが使用可能
・Oracle予約語は使用不可
・同一スキーマ内で一意な表名、同一表内で一意な列名でなければならない
・大文字・小文字は区別されない
上記は、SQL*Plusを起動するためのsqlplusコマンドにPATHが通っていない
ことを示しています。
以下のような方法で、sqlplusコマンドのある$ORACLE_HOME/binへPATHを通
します。(上記のようにbashを使用している場合の例を示します)
$ export PATH=$ORACLE_HOME/bin:$PATH
ORACLE_HOME :Oracleインストールディレクトリ(/app/oracle/product/9.2.0等)
ORACLE_SID :インスタンス名
ORACLE_BASE :ベースとなるOracleディレクトリ構造を指定
Oracle Serverの構成には、「専用サーバー構成」と「共有サーバー構成」が
あります。
ネットワークを介してOracleデータベースにユーザが接続すると、リスナーは
ユーザプロセスを専用サーバ又はディスパッチャプロセスに送ります。
◆専用サーバ構成
Oracle Server が専用サーバ構成の場合、接続は専用サーバ接続となります。
・ユーザセッション情報は PGAに保存
・ユーザプロセスとサーバプロセスが「1対1」の関係
・ユーザプロセスがデータベース要求を行っていない場合も、サーバプロセスはアイドル状態で待機
◆共有サーバ構成
Oracle Server が共有サーバ構成の場合、接続は専用サーバ接続と共有サーバ
接続の使い分けが可能です。データベースの起動や停止等、Oracle内部タスク
は専用サーバ接続を使用する必要があります。
・ユーザセッション情報は、共有プールに保存
・ユーザはディスパッチャに接続する
・1つのディスパッチャは、同時に複数のクライアント接続をサポートできる
・特定のサーバプロセスが要求を処理するまで待つことなく、どのサーバプロセスでも SQL処理が可能
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