問1 ..................................................................................................
自動UNDO管理を使用しているデータベースにて、「UNDO_RETENTION」パラメタ
を「1200」に設定しました。正しい説明を選びなさい。
a.UNDOデータは、COMMIT後、最低1200分保持される
b.UNDOデータは、COMMIT後、最高1200分保持される
c.UNDOデータは、COMMIT後、最低1200秒保持される
d.UNDOデータは、COMMIT後、最高1200秒保持される
e.UNDOデータは、COMMIT後、最低1200回のCOMMIT分、保持される
f.UNDOデータは、COMMIT後、最高1200回のCOMMIT分、保持される
→回答と解説
問2 ..................................................................................................
下記のエラーが発生します。対応方法として適切ではないものをすべて選びなさい。
ORA-01555 スナップショットが古すぎます
a.UNDO表領域を拡張する
b.UNDO表領域を再作成する
c.UNDO_RETENTIONパラメタの値を大きくする
d.UNDO保存の保証を設定する
e.一定時間後、ORA-01555エラーが発生した際の処理を再実行する
→回答と解説
問3 ..................................................................................................
ユーザSCOTT は、以下の SQL文を実行しました。正しい説明を選びなさい。
SQL> SELECT * FROM emp WHERE empno = 100 FOR UPDATE NOWAIT;
a.対象データが、他のセッションで変更中の場合、一定時間待機する
b.対象データに対し、他のセッションからUPDATEを行うと、一定時間待機させる
c.対象データが、他のセッションで変更中の場合、即座にエラーが返される
d.FOR UPDATE と NOWAITオプションは同時に指定できないので、エラーとなる
→回答と解説
問4 ..................................................................................................
メモリーアドバイザを使用して推奨事項を生成できるメモリ構造として
適切なものを 3つ選びなさい。
a.共有プール
b.ラージプール
c.データベースバッファキャッシュ
d.PGA
e.Javaプール
→回答と解説
問5 ..................................................................................................
デッドロックが起こっていることを確認するために使用するビューまたは
ファイルを 2つ選びなさい。
a.アラートファイル
b.トレースファイル
c.V$LOCKED_OBJECT
d.V$DEAD_LOCK
e.V$LOCK_TABLE
→回答と解説
問6 ..................................................................................................
自動ワークロードリポジトリがスナップショットを作成する間隔のデフォルト
として正しいものを選びなさい。
a.1秒
b.60秒
c.60分
d.24時間
e.1週間
f.デフォルトでは、スナップショットは作成しない
→回答と解説
問7 ..................................................................................................
制御ファイルのバックアップ取得後に、以下のような作業を行います。制御
ファイルのバックアップを取得し直す必要のある作業を 3つ選びなさい。
a.USERS表領域にDEPT表を追加する
b.USERS表領域に/opt/oracle/oradata/users002.dbfデータファイルを追加する
c.REDOログファイルを追加する
d.SCOTTユーザを追加する
e.USERS表領域を削除する
→回答と解説
問8 ..................................................................................................
現在、データベースはARCHIVELOGモードで運用されています。データベースが
OPENした状態ではリカバリできないものをすべて選びなさい。
a.SYSTEM表領域のデータファイル破損
b.UNDO表領域のデータファイル破損
c.USERS表領域のデータファイル破損
d.ユーザSYSTEMが所有するオブジェクトがあるUSERS表領域のデータファイル破損
→回答と解説
問9 ..................................................................................................
Oracle Netの設定について、Oracleクライアントとリスナー間の接続を確認
するために使用することのできるツールとして正しいものを選びなさい。
a.ping
b.netping
c.trcrouteping
d.tnsping
→回答と解説
問10 ................................................................................................
SYSAUX表領域の説明として誤っているものを選びなさい。
a.SYSAUX表領域は、データベース作成時に作成される
b.SYSAUX表領域は、データディクショナリを保存するための表領域である
c.Oracleデータベースでは、SYSTEM表領域とSYSAUX表領域はどちらも必須表領域である
d.SYSAUX表領域は名前を変更することができない
→回答と解説
表の行データが変更されるとUNDOレコードがロールバックセグメントに保存
されます。
Oracle9iより提供されたロールバックセグメントの自動管理機能である「自
動UNDO管理」を使用すると、UNDO表領域を用意するだけで、ロールバックセ
グメントの作成やオンライン化はOracle Server が行います。自動UNDO管理
にするためには、UNDO_MANAGEMENT 初期化パラメタを定義します。
※自動UNDO管理関連初期化パラメタ
UNDO_MANAGEMENT :UNDO領域管理モード(AUTO:自動UNDO管理、MANUAL:手動UNDO管理)
UNDO_TABLESPACE :UNDO表領域名
UNDO_RETENTION :保持するUNDOレコード量(秒単位)
UNDO_SUPPRESS_ERRORS :自動UNDO管理モード時、手動UNDO管理モードの操作エラーを抑制するかどうか
変更トランザクションにより変更がコミットされる前に開始された読み取り
トランザクションでは、UNDOセグメントから変更前データが読み取られます。
これを読み取り一貫性といいます。
データがコミットされると、UNDOセグメントは、他のトランザクションによ
り使用できるようになります。ただし、UNDOセグメントが小さい場合、他の
セッションが読み取り一貫性を保障するためにUNDOセグメント内のデータを
利用しようとした際、すでにクリーンアップ処理が実行されてしまっている
と、ORA-1555エラー(「スナップショットが古すぎます。ロールバックセグ
メントが小さすぎます」)が戻されてしまいます。
※UNDO_RETENTION
UNDOセグメントの中でUNDOレコードをどのくらい保持しておくかという時間
を指定する。(レコードを保存できる大きさのUNDO表領域が必要)
※UNDO保存の保証
Oracle9iの自動UNDO管理では、UNDO表領域サイズが不足していると、UNDO_
RETENTION パラメタで指定した期間内であっても上書きされる可能性があっ
たが、Oracle10g では、これを「上書きさせない」設定(「UNDO保存の保証」)
にすることができる。
通常、行ロック(TX)は DML文により自動的に取得されます。また、明示的に
行ロックを取得する場合は、SELECT ... FOR UPDATE コマンドを使用します。
自動的および明示的に取得したロックどちらも、トランザクションがコミット
またはロールバックされるまで保持されます。
※SELECT ... FOR UPDATE
別のトランザクションによるロックが掛けられている場合、ロックを待機する。
NOWAITオプションを使用すると、ロックが取得できない場合にエラーとして制
御を戻すことができる。
SQL> SELECT * FROM emp WHERE empno = 100 FOR UPDATE NOWAIT;
1 行でエラーが発生しました。
ORA-00054:
リソース・ビジー、NOWAITが指定されていました。
メモリーアドバイザは、自動共有メモリー管理の設定や、各メモリーの
アドバイザを提供します。各アドバイザは、現在のメモリサイズに対し、
変更した場合の影響の相対的な変化を表示します。
※自動共有メモリーが無効の場合、下記のアドバイザを使用可能
・共有プールアドバイザ
・バッファキャッシュアドバイザ
※自動共有メモリーが有効な場合、下記のアドバイザを使用可能
・PGA アドバイザ
デッドロックは、複数のユーザがお互いにロックしているデータを待機し
あっている場合に発生します。Oracle Server はデッドロックを自動検出
し、原因となった文をロールバックしてロックを開放することで、デッド
ロックを解決します。
※アラートファイルへの出力
ユーザートレースファイルに詳細が記録されていることを示す、以下のよ
うなメッセージが出力されます。トレースファイルには、原因となった文
と検出した文、対象となった行ID情報などが格納されます。
ORA-00060:Deadlock detected. More info in file
/app/oracle/admin/ora901/udump/ora901_ora_1450.trc.
自動ワークロードリポジトリ(AWR) は、データベースに関する問題の検出
や自己チューニングを目的として定期的に収集された情報です。Enterprise
Manager、SQL*Plus、Automatic Database Diagnostic Monitor(ADDM) 等から
アクセスすることができます。
AWR は、「メモリ内統計情報」と永続的に保存する「AWRスナップショット」
で構成されています。
「メモリ内統計情報」に含まれるASH(Active Session History) と呼ばれる
バッファには、1秒に1度サンプリングされた最新のセッションアクティビテ
ィが保存されています。
また、この「メモリ内統計情報」から、デフォルトでは60分に1度、MMON
(Manageability Monitor) プロセスが、必要な情報をフィルタリングし、
「AWR スナップショット」として保存します。
制御ファイルの情報は、 Oracle Server起動時に必要となります。また、
現在のREDOログファイルやデータファイルの名前などの情報は、障害発生時
のインスタンスやメディアリカバリ時にも使用されます。その為、データベ
ースの構成を変更した場合、制御ファイルのバックアップを取得しておく必
要があります。
※データベース構成を変更し、制御ファイル情報を書き換えるSQL 文の例
ALTER DATABASE [ADD | DROP] LOGFILE;
ALTER DATABASE [ADD | DROP] LOGFILE MEMBER;
ALTER DATABASE [ADD | DROP] LOGFILE GROUP;
ALTER DATABASE [ARCHIVELOG | NOARCHIVELOG];
ALTER DATABASE RENAME FILE;
CREATE TABLESPACE;
ALTER TABLESPACE [ADD | RENAME] DATAFILE;
ALTER TABLESPACE [READ WRITE | READ ONLY];
DROP TABLESPACE;
障害発生時にOracleサーバーが起動しオープンしている場合、障害を受けた
データファイルがSYSTEM表領域・UNDO表領域に属していない場合は、「オー
プンデータベースのリカバリ」を実行できます。
◆手順
@障害を受けたデータファイルをオフライン化(下記のいずれかを実行)
ALTER TABLESPACE 表領域名 OFFLINE IMMEDIATE;
ALTER DATABASE DATAFILE {データファイル番号 | 'ファイル名'} OFFLINE;
Aバックアップファイルをリストア
Bリストアしたデータファイルをリカバリ(RECOVER コマンド)
Cデータファイルをオンラインに戻す(下記のいずれかを実行)
ALTER TABLESPACE 表領域 ONLINE;
ALTER DATABASE DATAFILE {データファイル番号 | 'ファイル名'} ONLINE;
tnspingユーティリティは、Oracle Net Services ネットワーク上にある
Oracleデータベース、 Oracle Namesサーバ等のOracleサービスの接続性
を判断する際に利用するユーティリティです。
接続成功:接続にかかるラウンドトリップタイムを推測しミリ秒単位で表示
接続失敗:エラーメッセージ表示
$ tnsping ネットサービス名 [施行回数]
※データベースインスタンスとの接続性はテストしません(リスナーとの
接続性のみチェックされるます)
Oracle10g で追加されたSYSAUX表領域は、データベース作成時に自動的に作成
されます。SYSTEM表領域の補助表領域という位置づけで、 AWRやEnterprise
Managerのリポジトリといった領域を格納するために使用します。
※SYSAUX表領域の操作
表領域の削除 :不可
表領域のリネーム :不可
データファイルの追加 :可
データファイルの移動 :可
データファイル移動のための表領域オフライン化 :可
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