問1 ..................................................................................................
以下のネーミングメソッドについて、tnsnames.oraファイルを必要とするものを選びなさい。
a. ローカルネーミング
b. ホストネーミング
c. Oracle Namesネーミング
d. ディレクトリネーミング
→回答と解説
問2 ..................................................................................................
STATSPACK の説明として最も適切なものを1つ選びなさい。
a. インストールすると、PERFSTATユーザが作成され、DBMS_STATSパッケージが作成される
b. 収集を自動化するには、JOB_QUEUE_PROCESSESを 0以上に設定し、spauto.sqlを実行する
c. スナップショットをすべて削除するには、sppurge.sqlを実行する
d. spreport.sqlを使用しレポートを生成する場合に指定する必要があるのは、スナップショットの開始IDのみである
e. statspack.snapプロシージャを使用すると、データディクショナリビューに最新の統計情報が収集される
→回答と解説
問3 ..................................................................................................
ソート領域に関する説明として、正しいものを3つ選びなさい。
a. ソートを行うためのメモリ領域は、 UGAの一部として獲得される
b. 自動PGA メモリ管理が有効な場合、PGA_AGGREGATE_TARGETで調節する
c. ソートを行うためのメモリ領域は、専用サーバ接続の場合、 SGAに確保される
d. 自動PGA メモリ管理が有効な場合、SORT_AREA_SIZEで調節する
e. ソートを行うためのメモリ領域は、共有サーバ接続の場合、 SGAに確保される
→回答と解説
問4 ..................................................................................................
ユーザ SCOTTは、下記の SQL文を実行し、必要なデータを消してしまいました。
TRUNCATE TABLE EMP;
この場合の障害の種類を選びなさい。
a. 文障害
b. ユーザプロセス障害
c. ユーザエラー
d. インスタンス障害
e. メディア障害
→回答と解説
問5 ..................................................................................................
EMP 表をバックアップする方法として最も適切なものを選びなさい。
a. Oracle Enterprise Manager
b. Exportユーティリティ
c. Recovery Manager
d. SQL*Loader
e. Importユーティリティ
→回答と解説
問6 ..................................................................................................
データベースをARCHIVELOGモードで運用しています。自動アーカイブを有効に
するための設定として正しいものを選びなさい。
a. LOG_ARCHIVE_START=true
b. LOG_ARCHIVE_START=false
c. ARCHIVE_LOG_START=true
d. ARCHIVE_LOG_START=false
e. START_LOG_ARCHIVE=true
f. START_LOG_ARCHIVE=false
→回答と解説
問7 ..................................................................................................
ARCHIVELOGモードで稼動しているデータベースをRMANでバックアップします。
バックアップが可能なターゲットデータベースの状態として正しいものをす
べて選びなさい。
a. CLOSE
b. NOMOUNT
c. MOUNT
d. OPEN
→回答と解説
問8 ..................................................................................................
ユーザ管理の不完全リカバリを実行するために使用するコマンドとして
正しいものをすべて選びなさい。
a. RECOVER DATABASE UNTIL TIME '時刻'
b. RECOVER DATABASE UNTIL CHANGE SCN番号
c. RECOVER DATABASE UNTIL SEQUENCE ログ順序番号
d. RECOVER DATABASE UNTIL CANCEL
→回答と解説
問9 ..................................................................................................
以下の状況を読み、どのログ順序番号までデータベースをリカバリできる
か、正しい選択肢を選びなさい。
データベースはARCHIVELOGモードで稼動しています。データベース管理者
がバックアップ実施後、ログ順序番号39〜55のアーカイブログファイルが
作成されたところで、障害が発生しました。
メディアリカバリを実施するために、アーカイブログを適用しようとしま
したが、ログ順序番号41のアーカイブログが破損していることが分かりました。
a. アーカイブログが破損しているので、リカバリできない(バックアップを戻すのみ)
b. 39
c. 40
d. 41
e. 55
→回答と解説
問10 ................................................................................................
デフォルトで作成されるリソースプラン「SYSTEM_PLAN」に含まれている
コンシューマグループとして正しくないものを2つ選びなさい。
a. SYS_GROUP
b. LOW_GROUP
c. OTHER_GROUPS
d. HIGH_GROUP
e. DEFAULT_CONSUMER_GROUP
f. PUBLIC_GROUP
→回答と解説
各ネーミングメソッドの特徴は、以下のとおりです。
ローカルネーミングメソッド
:ネットサービス名は、クライアントのtnsnames.oraファイルを使用し解決
ホストネーミングメソッド
:ネットサービス名は、DNS、NIS、/etc/hostsファイル等の既存の名前解決
メソッドを介して解決
Oracle Namesネーミング
:ネットサービス名とデータベースサービス名は、 Oracle NamesServerを
介して解決
ディレクトリネーミングメソッド
:OID(Oracle Internet Directory)、Microsoft Active Directoryなどの
LDAP準拠のディレクトリを使用
1つづつ見ていきましょう。
「a.インストールすると、PERFSTATユーザが作成され、DBMS_STATSパッケージが作成される」
→作成されるのは、STATSPACKパッケージです
「b.収集を自動化するには、JOB_QUEUE_PROCESSESを 0以上に設定し、spauto.sqlを実行する」
→こちらは正解です。自動化には、DBMS_JOBが使用されますので、JOB_QUEUE_PROCESSES
パラメタを適切に設定する必要があります。
「c.スナップショットをすべて削除するには、sppurge.sqlを実行する」
→スナップショットIDを指定して個々に削除する場合はsppurge.sqlを使用し、全スナップ
ショットを削除するにはsptrunc.sqlを使用します。
「d.spreport.sqlを使用しレポートを生成する場合に指定する必要があるのは、スナップショットの開始IDのみである」
→スナップショットの開始IDと終了ID、およびレポートファイル名を指定します。
レポートファイル名の指定を省略すると、デフォルトの名前
「sp_<開始ID>_<終了ID>.lst」が適用されます。
「e.statspack.snapプロシージャを使用すると、データディクショナリビューに最新の統計情報が収集される」
→STATS$表にパフォーマンス統計が格納されます。
まず、ソート領域の確保についてです。
ソートを行うためのメモリ領域は、 UGAの一部として獲得されます。 UGAは、
専用サーバ接続であれば PGA 内に、共有サーバ接続の場合は SGA内に確保さ
れます。また、 SGAに確保する際、ラージプールが構成されている場合はラージプール
内、構成されていない場合は共有プール内に確保されます。
選択肢「a」「e」は正解です。
選択肢「c」は、 SGAではなく PGAです。
次に、自動 PGAメモリ管理についてです。
自動 PGAメモリ管理を有効にするには、WORKAREA_SIZE_POLICYを設定します。
専用サーバ接続のセッションに対し、PGA_AGGREGATE_TARGETに設定した PGA
メモリの上限までのメモリ内で、下記のパラメタが動的に調整されます。
・ソート処理(SORT_AREA_SIZE)
・ハッシュ結合(HASH_AREA_SIZE)
・ビットマップマージ(BITMAP_MERGE_AREA_SIZE)
・ビットマップ索引作成(CREATE_BITMAP_AREA_SIZE)
よって、自動 PGAメモリ管理が有効な場合、ソート領域を調整するには、
SORT_AREA_SIZEではなく、PGA_AGGREGATE_TARGETを使用します。
選択肢「b」が正解、選択肢「d」は誤りです。
障害の種類には以下のようなものがあります。
・文障害
・ユーザプロセス障害
・ユーザーエラー
・インスタンス障害
・メディア障害
・ネットワーク障害
◆文障害
SQL 文を Oracle Serverが処理できなかった場合に発生します。主な原因は、
・処理対象表が存在しない
・表への制約違反データの入力
・権限不足・クォータ不足
・表領域の空き領域不足
◆ユーザプロセス障害
プロセスの異常終了により発生します。主な原因は、
・ユーザセッションが異常切断・異常終了した
・DBA がデータベースを強制終了し、ユーザセッションが異常終了した
・ユーザプログラムのバグ
◆ユーザーエラー
SQL 文が正しくても、行った処理が間違っている場合に発生します。主な原因は、
・表を誤って削除(DROP TABLE)または切り捨てた(TRUNCATE)
・誤ってデータを削除(DELETE)または誤った更新(UPDATE)をしてCOMMITした
◆インスタンス障害
Oracleインスタンスが突然停止する障害です。主な原因は、
・サーバの電源が落ちる
・サーバが CPU障害、メモリ障害、OSクラッシュなどの問題で使用不可になる
・バックグラウンドプロセスに障害が発生する
◆メディア障害
Oracle Server を稼動するために必要なファイルの読み込みおよび書き込みが
出来ない障害です。主な原因は、
・ディスクドライブのクラッシュ
・ファイルの誤消去や破損
よって、正解は「c.ユーザエラー」です。
Export(エクスポート)ユーティリティを使用し、TABLESパラメタに EMP表を
指定することで、 EMP表をバックアップできます。これは、表モードのエク
スポートになります。
$ exp scott/tiger tables=emp
エクスポートしたデータを同一、または別のデータベースにINSERTするには、
Import(インポート)ユーティリティを使用します。
また、SQL*Loaderは、外部ファイルに保存されたデータをOracleデータベース
の表にロードするユーティリティです。
尚、Recovery Manager(RMAN)によるバックアップでは、特定の表を指定する
ことはできません。
NOARCHIVELOGモードでは、REDOログのアーカイブを行わないので、ログスイッチ
が発生すると、次のREDOロググループ内のファイルが上書きされます。
これに対し、ARCHIVELOGモードでは、REDOログのアーカイブを行う必要があるため、
アーカイブが完了していない場合は、REDOロググループ内のファイルを上書きする
事はできません。
ARCHIVELOGモードの場合、REDOログのアーカイブを行うには、手動と自動の
二通りがあります。特別な理由がない限り、自動アーカイブを有効にします。
自動アーカイブを設定するには、初期化パラメタ「LOG_ARCHIVE_START」を
TRUEにします。設定されると、バックグラウンドプロセスARCnがREDOログファ
イルを自動でアーカイブするようになります。
尚、手動でアーカイブする場合は、「alter system archive log all;」等の
SQL を実行します。
RMANでのデータベースのバックアップには、一貫性バックアップと非一貫性
バックアップがあります。
一貫性のあるバックアップを取得するには、クローズデータベースのバック
アップを行います。オープンデータベースのバックアップを行うと、非一貫
性のバックアップになります。
以下が、それぞれの特徴です。
◆クローズデータベースのバックアップ(一貫性バックアップ)
データファイル・制御ファイル・アーカイブログファイルを含む全ファイル
のバックアップが作成されます。
RMANでバックアップを行う場合は、ターゲットデータベースは「マウント」
状態である必要があります。(「クローズ」状態ではないことに注意!)
◆オープンデータベースのバックアップ(非一貫性バックアップ)
データファイル・制御ファイル・アーカイブログファイルをバックアップ対
象とする、データベースの部分バックアップが作成されます。
RMANでバックアップを行う場合、ユーザ管理のバックアップ(RMANを使用せ
ず手動でコマンドを実行する)と異なり、表領域をバックアップモードへ変
更しません。
リカバリには、ユーザ管理(手動でリカバリコマンドを実行)、およびサーバ
管理(RMANを使用)のリカバリがあります。それぞれの手段にて、不完全リカ
バリを行うには、リカバリ時に、以下のようなオプションを指定できます。
■ユーザ管理の不完全リカバリ
UNTIL TIME '時刻' :時間ベースのリカバリに使用
UNTIL CHANGE SCN番号:変更ベースのリカバリに使用
UNTIL CANCEL :取り消しベースのリカバリに使用
■サーバ管理の不完全リカバリ(RMAN)
UNTIL TIME '時刻' :時間ベースのリカバリ
UNTIL SCN SCN番号 :変更ベースのリカバリ
UNTIL SEQUENCE ログ順序番号 THREAD スレッド番号 :ログ順序番号指定のリカバリ
ARCHIVELOGモードで運用されているデータベースを完全リカバリするには、
障害直前までのアーカイブログを適用する必要があります。
上記の場合、ログ順序番号39〜55のアーカイブログを適用する必要があり
ますが、41番が破損しているため、直前の39〜40番までの適用しかできません。
よって、この場合は不完全リカバリとなります。
また、完全リカバリを行うためには以下のファイルが揃っている必要があります。
・損失・破損データファイルの有効なバックアップ
・バックアップ取得時から現在までのすべてのアーカイブログファイル
・アーカイブされていないREDOログファイル
データベースリソースマネージャは、Oracle8iより追加された機能で、リソース
の利用を制御することができます。プロファイルとの違いは、プロファイルは個
々のセッションでのリソースを制御するのに対し、リソースマネージャはユーザ
のグループを単位として制御します。
制御できるリソースには、 CPU、UNDO、処理時間、処理並列度などがあります。
また、リソースマネージャには、デフォルトで SYSTEM_PLANというリソースプラ
ンが定義されており、以下のコンシューマグループが含まれています。
・SYS_GROUP
最優先されるグループ。SYS・SYSTEMユーザに割り当てられている。
・OTHER_GROUPS
現在のリソースプランには含まれていないグループに属するユーザに適用。
・LOW_GROUP
SYS_GROUP、OTHER_GROUPより低い優先度とされるグループ。
・DEFAULT_CONSUMER_GROUP
PUBLICに付与されるグループ。デフォルトでは、全ユーザに割り当てられている。
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