問1 ..................................................................................................
RMANを使用し、イメージコピーを作成します。
破損ブロックがある場合、その情報を参照するために使用するビューを選びなさい。
a.V$COPY
b.V$COPY_CORRUPTION
c.V$BACKUP
d.V$BACKUP_CORRUPTION
e.V$BLOCK_ERROR
→回答と解説
問2 ..................................................................................................
下記の文を参考に、ACID特性にあてはまるものを4つ選びなさい。
リレーショナルデータベースの基本原則には、「トランザクションの永続性」が
あり、「コミットされたトランザクションは、障害発生後も存続しなければなら
ない」ということを意味します。Oracleでは、ACID特性をサポートする設計がさ
れています。
a.原子性
b.安全性
c.一貫性
d.独立性
e.耐久性
f.保守性
→回答と解説
問3 ..................................................................................................
一時表領域グループ「TG01」に属する一時表領域「TEMP01」を作成する DDL文
として正しいものを選びなさい。
a.CREATE TABLESPACE TEMP01 TEMPFILE 'D:\ORACLE\DATAFILE\TEMP01.TMP'
SIZE 100M TABLESPACE GROUP TG01;
b.CREATE TEMPORARY TABLESPACE TEMP01 TEMPFILE 'D:\ORACLE\DATAFILE\TEMP01.TMP'
SIZE 100M TABLESPACE GROUP TG01;
c.CREATE TABLESPACE GROUP TG01;
CREATE TEMPORARY TABLESPACE TEMP01 TEMPFILE 'D:\ORACLE\DATAFILE\TEMP01.TMP'
SIZE 100M TABLESPACE GROUP TG01;
d.CREATE TABLESPACE GROUP TG01;
ALTER TABLESPACE TEMP01 TABLESPACE GROUP TG01;
→回答と解説
問4 ..................................................................................................
「ALTER INDEX...REBUILD」と「ALTER INDEX...COALESCE」の違いについての
以下の説明を読み、誤っているものをすべて選びなさい。
a.「ALTER INDEX...REBUILD」を実行すると、索引が再構築される
b.「ALTER INDEX...REBUILD」を実行する際、別途作業用の領域が必要
c.「ALTER INDEX...REBUILD」を実行すると、別の表領域に再作成することができる
d.「ALTER INDEX...COALESCE」を実行しても、索引の高さは変わらない
e.「ALTER INDEX...COALESCE」を実行する際、別途作業用の領域が必要
→回答と解説
問5 ..................................................................................................
RMANを使用しデータベースのバックアップを行っています。その際、BACKUP_LV0
という名前で作成したスクリプトを使用し、バックアップを行います。このスク
リプトのコードを確認するために使用するディクショナリを選びなさい。
a.DBA_SOURCE
b.RC_SCRIPT
c.RC_STORED_SCRIPT
d.RC_STORED_SCRIPT_LINE
e.上記のいずれでもない
→回答と解説
問6 ..................................................................................................
Direct Hand-Off接続の構成要素を3つ選びなさい。
a.クライアント(ユーザープロセス)
b.専用サーバープロセス
c.リスナープロセス
d.ディスパッチャプロセス
e.Direct Hand-Offプロセス
→回答と解説
問7 ..................................................................................................
ソート処理を行うためのメモリ領域として正しくないものを選びなさい。
a.SGA
b.PGA
c.共有プール
d.JAVAプール
e.ラージプール
→回答と解説
問8 ..................................................................................................
データベース管理者A は、オープンデータベースを表領域ごとにバックアップ
しようとしています。読み取り専用表領域に変更後、バックアップを取得する
ことができない表領域を選びなさい。
a.SYSTEM
b.TEMP
c.USERS
d.索引を保存した表領域
e.すべて読み取り専用にしてバックアップすることが可能
→回答と解説
問9 ..................................................................................................
RMANを使用して、データベースを不完全リカバリします。
ログ順序番号151 が損失したため、その直前まで不完全リカバリをするための
最も適切なものを選びなさい。
a.
RMAN> RUN{
2> SET UNTIL SEQUENCE 150 THREAD 1;
3> RESTORE DATABASE;
4> RECOVER DATABASE;
5> ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS;
6> }
b.
RMAN> RUN{
2> SET UNTIL SEQUENCE 151 THREAD 1;
3> RESTORE DATABASE;
4> RECOVER DATABASE;
5> ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS;
6> }
c.
RMAN> RUN{
2> SET UNTIL SCN 150;
3> RESTORE DATABASE;
4> RECOVER DATABASE;
5> ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS;
6> }
d.
RMAN> RUN{
2> SET UNTIL SCN 151;
3> RESTORE DATABASE;
4> RECOVER DATABASE;
5> ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS;
6> }
→回答と解説
問10 ................................................................................................
リソースプランディレクティブを作成するために必要な作業をすべて選びなさい。
a.ペンディングエリアの作成
b.リソースプランの作成
c.リソースプランのチェック
d.リソースコンシューマグループの作成
e.特に作業は必要ない
→回答と解説
RMANによるバックアップには、「バックアップセット」と「イメージコピー」
があります。「イメージコピー」は、OSのコマンドを使用して作成したコピー
とほぼ同じです。
RMANを使用してバックアップを取得した場合、データファイルの破損ブロック
チェックが行われます。破損ブロックに関する情報は、以下のようなビューで
参照することができます。
・V$BACKUP_CORRUPTION:バックアップセット作成時に検出された破損ブロック情報
・V$COPY_CORRUPTION:イメージコピー作成時に検出された破損ブロック情報
ビューの「MARKED_CORRUPT列」が YES の場合、バックアップ時に破損が検出
されたことを意味します。
RMANでは、破損ブロックが検出されても、「MAXCORRUPT」の設定値以下の場合、
バックアップ処理を続行します。
リレーショナルデータベースの基本原則には、「トランザクションの永続性」が
あり、「コミットされたトランザクションは、障害発生後も存続しなければなら
ない」ということを意味します。Oracleでは、ACID特性をサポートする設計がさ
れています。
この ACID(Atomicity, Consistency, Isolation, and Durability)特性とは、以
下の要素を指します。
原子性(Atomicity):回復時、完全なトランザクションを実行するか、トランザク
ションを全く実行しない。(トランザクションを部分的に実
行することはない)
一貫性(Consistency):整合性のある状態を表示する
独立性(Isolation) :データベースの状態を個別に参照できる
耐久性(Durability) :障害が発生してもトランザクションが存続される
Oracle10g では、一時表領域をグループ化して管理する「一時表領域グループ」を
使用することができます。
特定の表領域を指定せず、一時表領域グループを使用することで、同一ユーザのセ
ッションでも、異なる一時表領域を使用することが可能になります。
◆一時表領域グループの作成
一時表領域グループは、最初の一時表領域グループに属する一時表領域を作成する
際に、暗黙的に作成されます。
以下の DDL文にて一時表領域グループと、それに属する一時表領域が作成されます。
CREATE TEMPORARY TABLESPACE 表領域名 TEMPFILE句
TABLESPACE GROUP 一時表領域グループ名;
以降、同一時表領域グループを指定して表領域を作成すれば、指定した一時表領域
グループに属する表領域を追加することができます。
また、一時表領域グループの確認は、「dba_tablespace_groups」ディクショナリを
使用します。
一時表領域作成時に、一時表領域グループ名を明示的に指定しない場合、一時表領
域グループに属さない一時表領域となります。
削除された索引の行数が多い場合、索引の再構築を検討します。索索引の再構築
は「ALTER INDEX...REBUILD」、索引の結合は「ALTER INDEX...COALESCE」 コマ
ンド使用して行います。
※REBUILDとCOALESCEの違い
REBUILD
・別の表領域に移動(再作成)可能
・別途、再構築用の作業領域が必要
・索引の高さが低くできる可能性あり
COALESCE
・別の表領域に移動不可能
・再構築用の作業領域は不要(既存の索引領域を使用)
・索引の高さは変わらない(ツリー内の同一ブランチ配下のリーフブロックのみ結合するため)
RMANでのバックアップやリストア、およびリカバリ操作は、RMANスクリプトを
使用して自動化することができます。RMANでは、これらのスクリプトをリカバ
リカタログに格納します。リカバリカタログに格納されたRMANスクリプトを「
ストアドスクリプト」と呼びます。
◆リカバリカタログに現在格納されているストアドスクリプト情報
RC_STORED_SCRIPT:ストアドスクリプト名
RC_STORED_SCRIPT_LINE:スクリプトの内容
SQL> SELECT * FROM RC_STORED_SCRIPT;
DB_KEY DB_NAME SCRIPT_NAME
------ ------- ------------
1 DB1 BACKUP_LV0
SQL> SELECT * FROM RC_STORED_SCRIPT_LINE;
DB_KEY SCRIPT_NAME LINE TEXT
------ ----------- ---- ----
1 BACKUP_LV0 1 {
1 BACKUP_LV0 2 BACKUP
1 BACKUP_LV0 3 INCREMENTAL LEVEL 0
1 BACKUP_LV0 4 FORMAT 'c:\backup\%d_%s_%p.bus'
1 BACKUP_LV0 5 FILESPERSET 4
1 BACKUP_LV0 6 (DATABASE INCLUDE CURRENT CONTROLFILE);
1 BACKUP_LV0 7 SQL "ALTER SYSTEM SWITCH LOGFILE";
1 BACKUP_LV0 8 }
クライアントからの接続要求を受けると、リスナーは以下のいずれかの応答
タイプを使用し処理を行います。
・Bequeath接続(専用サーバ接続)
・Direct Hand-Off(共有サーバ接続)
・リダイレクト接続(共有サーバ接続)
Direct Hand-Off(ダイレクトハンドオフ)では、以下のように処理が行われます。
+--------------+ +-----------------------------------------+
| クライアント |←→| +----------------+ +---------------+ |
+--------------+ C | | ディスパッチャ |←→| Oracle Server | |
| | +----------------+ +---------------+ |
| | ↑↑ |
| | A||B |
| | +------------------+ |
+---------→| | リスナープロセス | |
@ | +------------------+ |
+-----------------------------------------+
サーバ
@クライアントからリスナーへ接続要求(CONNECTパケット送信)
Aリスナーとディスパッチャ間でDirect Hand-Off接続を確立
Bディスパッチャに、クライアントからの接続要求を継承(Direct Hand-Off 接続はクローズ)
Cディスパッチャとクライアント間で接続を確立(RESENDパケット・CONNECTパケット・ACCEPTパケット送信)
ソート処理を行うためのメモリ領域は、 専用サーバ接続であれば「PGA 内」、
共有サーバ接続の場合は「SGA 内」に確保されます。
また、SGA においては、ラージプールが構成されている場合は「ラージプール」
が使用され、構成されていない場合は「共有プール」が使用されます。
読み取り専用表領域としてバックアップを行う場合、 「ALTER TABLESPACE 表領域名
READ ONLY」 コマンドを実行し、表領域に属するデータファイルをバックアップしま
す。その際、表領域をバックアップモードにする必要はありません。
ただし、SYSTEM表領域は、読み取り専用に変更することができないため、バックアッ
プモードへ変更してからバックアップを行う必要があります。
RMANを使用したデータベースの不完全リカバリでは、リカバリする時点を指定
するために、 「SET UNTIL」コマンドを指定することができます。
# 時間ベースのリカバリ(日付フォーマットは、環境変数NLS_DATE_FORMATに従う)
SET UNTIL TIME [=]'日付'
# ログ順序番号の指定
SET UNTIL SEQUENCE [=] ログ順序番号 THREAD [=] スレッド番号
# SCN の指定(指定した番号までリカバリ、指定した番号は含まない)
SET UNTIL SCN [=] SCN番号
例:ログ順序番号100が損失して完全リカバリができないため、その直前まで不完全リカバリ
RMAN> RUN{
2> SET UNTIL SEQUENCE 100 THREAD 1;
3> RESTORE DATABASE;
4> RECOVER DATABASE;
5> ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS;
6> }
データベースリソースマネージャを使用し、リソース管理の設定を行うには、
以下のような手順を実施します。
1.リソースプランを作成(ペンディング領域が必要)
2.リソースコンシューマグループを作成
3.リソースプランディレクティブを作成
4.リソースプランとディレクティブをチェック・登録
5.ユーザまたはロールをコンシューマグループに割り当て
6.インスタンスで使用されるプランを指定
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