問1 ..................................................................................................
DB_CACHE_ADVICE初期化パラメタを設定し、異なるキャッシュサイズでの
物理読み込みの数を予測するためのアドバイザを選びなさい。
a.バッファキャッシュアドバイザ
b.共有プールアドバイザ
c.ラージプールアドバイザ
d.Javaプールアドバイザ
e.I/Oアドバイザ
→回答と解説
問2 ..................................................................................................
Oracle9iより、インスタンスを起動したまま SGA領域の変更が
できる「動的SGA」 の機能が導入されました。この SGAの初期
サイズに影響を与えるパラメタをすべて選びなさい。
a.DB_CACHE_SIZE
b.DB_nK_CACHE_SIZE
c.SHARED_POOL_SIZE
d.LOG_BUFFER
e.LARGE_POOL_SIZE
→回答と解説
問3 ..................................................................................................
ASM インスタンスの起動に関する説明として正しいものを2つ選びなさい。
a.SYSDBA権限で接続し、「STARTUP ASM」コマンドにて起動する
b.ASMインスタンスが起動すると、ASMディスクグループをマウントする
c.ASMインスタンスを起動する際は、ORACLE_SIDの設定は必要ない
d.SYSDBA権限で接続し、「STARTUP」コマンドにて起動する
e.ASMインスタンスが起動すると、ASMファイルをマウントする
→回答と解説
問4 ..................................................................................................
下記のロックに関する説明を読み、空欄に当てはまるものを選びなさい。
ロックは、複数のユーザによる更新があった場合に同時に更新させないことで、
データの整合性を保障するメカニズムです。Oracle Server は、同じ行に対す
る更新であれば待機させることでデータの保護を行いつつ、異なる行であれば
同時に更新できるよう、[ 1 ] を採用しています。
また、ロック中でも、問合せがあった場合は更新中データではなく更新前デー
タを問合せ結果として戻すことで、無駄な待機が発生しないようにしています。
これは、[ 2 ] のUNDOレコードを使用した読み取り一貫性により可能となって
います。
a. 1 表レベルロック 2 REDOログファイル
b. 1 行レベルロック 2 REDOログファイル
c. 1 表レベルロック 2 ロールバックセグメント
d. 1 行レベルロック 2 ロールバックセグメント
→回答と解説
問5 ..................................................................................................
「個々の SQL文を分析し、 SQL文の最適化を行うための推奨事項を生成」
するためのアドバイザを選びなさい。
a.メモリーアドバイザ
b.セグメントアドバイザ
c.SQLアクセスアドバイザ
d.MTTRアドバイザ
e.SQLチューニングアドバイザ
→回答と解説
問6 ..................................................................................................
Oracle9iデータベースを、 Oracle10gデータベースにアップグレードします。
COMPATIBLE初期化パラメタに関する説明として正しいものをすべて選びなさい。
a.COMPATIBLEパラメタは、データベースのバージョンを示すだけなので、9iのままでも問題ない
b.10gでは「10.0.0」以上を設定してデータベースを起動した後、元に戻すことは出来ない
c.10gの全機能を使用可能にするためには、COMPATIBLE初期化パラメタを「10.0.0」以上に設定する
d.10gでは「10.0.0」以上を設定してデータベースを起動した後も、元に戻すことが出来る
e.10gでは COMPATIBLEパラメタは廃止されている
→回答と解説
問7 ..................................................................................................
ASMディスクグループを作成する際の冗長化タイプを3つ選びなさい。
a.広い冗長性
b.外部冗長性
c.内部冗長性
d.高い冗長性
e.通常冗長性
→回答と解説
問8 ..................................................................................................
STATSPACK を使用し、パフォーマンスの情報を収集します。実行すべき
プロシージャまたはSQL を選びなさい。
a.sptrunc.sql
b.spcreate.sql
c.statspack.snap
d.sppurge.sql
e.statspack.snapshot
→回答と解説
問9 ..................................................................................................
現在稼動中のデータベースのバックアップを取得後、障害が発生し、
リカバリを行うことになりました。ただし、バックアップ取得時は読み書き
可能表領域として運用しており、読み取り専用表領域に変更した後、障害が
発生しました。
現行制御ファイルでリカバリするものとします。リカバリ方法として正しい
ものを選びなさい。
1.データベースをオープン
2.読み取り専用データファイルをオフラインにする
3.表領域に関連するファイルをデフォルトの場所にリストア
4.データベースをマウント
5.RESETLOGSオプションを指定しデータベースをオープン
6.RECOVER DATABASEコマンドを実行しデータベースをリカバリ
a. 3 - 4 - 2 - 6 - 5
b. 3 - 4 - 6 - 5
c. 3 - 4 - 2 - 6 - 1
d. 3 - 4 - 6 - 1
→回答と解説
問10 ................................................................................................
データベーススケジューラを使用し、定期的にスクリプトを実行します。
repeat_interval に指定するカレンダ式の記述として、以下の条件に当て
はまるものを選びなさい。
「毎週日曜日の午後7時30分にジョブを実行」
a.FREQ=WEEKLY; BYDAILY=SUN; BYHOUR=7; BYMINUTE=30
b.FREQ=BYWEEKLY; BYDAILY=SUN; BYHOUR=7; BYMINUTE=30
c.FREQ=WEEKLY; BYDAY=SUN; BYHOUR=7; BYMINUTE=30
d.FREQ=BYWEEKLY; BYDAY=SUN; BYHOUR=7; BYMINUTE=30
→回答と解説
ディスクI/O は時間がかかり、 CPU等のリソースも使用するため、
できる限りディスクアクセスを減らすことは重要です。
バッファキャッシュアドバイザを使用すると、データベースバッファ
キャッシュで、異なるキャッシュサイズそれぞれの場合の、物理読み
込みの数を予測することができます。バッファキャッシュアドバイザ
機能を制御するには、 DB_CACHE_ADVICE初期化パラメタを設定します。
Oracle9iから、インスタンスを停止することなく、グラニュルという単位
で SGA領域の変更が出来るようになりました(動的SGA)。
SGA の初期サイズは、下記の初期化パラメタに依存します。
・DB_CACHE_SIZE :データベースバッファキャッシュ
・DB_nK_CACHE_SIZE :データベースバッファキャッシュ(非標準ブロックサイズ)
・LOG_BUFFER :REDOログバッファ
・SHARED_POOL_SIZE :共有プール
・LARGE_POOL_SIZE :ラージプール
・SGA_MAX_SIZE
ASM を管理する ASMインスタンスは特殊なインスタンスで、起動すると、 ASM
ディスクグループをマウントします(MOUNTモードまでしか起動しません)。
このインスタンスに接続可能なのはSYSDBA権限/SYSOPER権限を持つユーザのみです。
ASM を使用するデータベースインスタンスは、 ASMが起動し、 ASMディスクグ
ループがマウントされていないと、データベースインスタンスを起動すること
が出来ません。
※ASM インスタンスの起動(例)
$ export ORACLE_SID=+ASM
$ sqlplus /nolog
SQL> connect / as sysdba
SQL> STARTUP
OSMインスタンスが起動されました。
Total System Global Area 75497472 Bytes
Fixed Size 777852 Bytes
Variable Size 74719620 Bytes
Database Buffers 0 Bytes
Redo Buffers 0 Bytes
OSMディスク・グループがマウントされました
ロックは、複数のユーザによる更新があった場合に同時に更新させないことで、
データの整合性を保障するメカニズムです。Oracle Server は、同じ行に対す
る更新であれば待機させることでデータの保護を行いつつ、異なる行であれば
同時に更新できるよう、行レベルロックを採用しています。
また、ロック中でも、問合せがあった場合は更新中データではなく更新前デー
タを問合せ結果として戻すことで、無駄な待機が発生しないようにしています。
これは、ロールバックセグメントのUNDOレコードを使用した読み取り一貫性に
より可能となっています。
※ロックのモード
Oracle Server は、 DML文実行時、デフォルトでは行に対して排他ロック、表
に対して共有ロックを取得します。表に対してロックを取得するのは、更新の
対象表に対し DDL文による定義変更をさせないためです。
・排他ロック:同じリソースを同時に取得できないようにするためのロック
・共有ロック:同じリソースを同時に取得できるロック
Oracle 10gで提供される各種アドバイザを纏めて「アドバイザフレームワーク」
と呼びます。
ADDM
パフォーマンス問題となるボトルネックを検出し、推奨事項生成する。推奨
事項により他のアドバイザを斡旋。
SQLチューニングアドバイザ
個々の SQL文を分析し、 SQL文の最適化を行うための推奨事項生成する。
SQLアクセスアドバイザ
ワークロードを分析し、索引の追加、マテリアライズドビューの作成等を提案する。
メモリーアドバイザ
自動共有メモリー管理機能が無効の場合、共有プールアドバイザ、バッファ
キャッシュアドバイザを使用可能。有効な場合、PGA アドバイザを使用可能。
各アドバイザは、現在のメモリサイズに対し、変更した場合の影響を表示する。
セグメントアドバイザ
表において、削除された行による空き領域を縮小することで領域開放できる
セグメントを分析し、縮小を推奨するセグメントを表示する。
UNDOアドバイザ
UNDO保存期間の変更に対して必要とされるUNDO表領域サイズを提案する。
REDOログファイルサイズアドバイザ
REDOログファイルの最小サイズを見積もる。
MTTRアドバイザ
現在の見積もり平均リカバリ時間を提示し、FAST_START_MTTR_TARGETパラメタ
をその場で変更することができる。
COMPATIBLE初期化パラメタ
アップグレードしたデータベースでは、 10gの全機能を使用可能にするために
COMPATIBLE初期化パラメタを「10.0.0」以上に設定する必要があります。ただし、
以前のCOMPATIBLE初期化パラメタの動作とは異なり、 10gでは「10.0.0」以上を
設定してデータベースを起動した場合、以前の値に元に戻すことは出来ません。
ASM ディスクグループでは「障害グループ」を設け、異なる障害グループ内で
同じ情報を格納するようにします。この障害グループをいくつ持つかで、以下
の3つの冗長化を行うことが可能です。
<外部冗長性(EXTERNAL)>
ASM ディスクグループとしてのミラーリングは行わず、ハードウェアミラーリ
ングに依存。(ASM ディスクグループに属する ASMディスクでストライピング
のみが行われる)
+--------------------+ +--------------------+
| | | |
| +----------------------------------------+|
| | ASM ファイル ||
| +----------------------------------------+|
| | | |
| +----------------------------------------+|
| | ASM ファイル ||
| +----------------------------------------+|
| | | |
+--------------------+ +--------------------+
ASMディスクD1 ASMディスクD2
<通常冗長性(NORMAL)>
少なくとも2つの障害グループを持つ。片方の障害グループに障害があった場合、
他方の障害グループで操作が継続できる。冗長性のデフォルトタイプ。
+--------------------+ +--------------------+
| | | | ←障害グループA
| +----------------------------------------+|
| | ASM ファイル ----+
| +----------------------------------------+| |
| | | | |
| +----------------------------------------+| |
| | ASM ファイル || |
| +----------------------------------------+| |
| | | | | ミラーリング
+--------------------+ +--------------------+ |
ASMディスクD1 ASMディスクD2 |
|
+--------------------+ +--------------------+ |
| | | | | ←障害グループB
| +----------------------------------------+| |
| | ASM ファイル -----+
| +----------------------------------------+|
| | | |
| +----------------------------------------+|
| | ASM ファイル ||
| +----------------------------------------+|
| | | |
+--------------------+ +--------------------+
ASMディスクD3 ASMディスクD4
<高い冗長性(HIGH)>
最低3つの障害グループを持つ。データの格納容量は最も少なくなるが、1つの
障害グループが生存していれば、操作を継続できる。
+--------------------+ +--------------------+
| | | | ←障害グループA
| +----------------------------------------+|
| | ASM ファイル ----+
| +----------------------------------------+| |
| | | | |
| +----------------------------------------+| |
| | ASM ファイル || |
| +----------------------------------------+| |
| | | | | ミラーリング
+--------------------+ +--------------------+ |
ASMディスクD1 ASMディスクD2 |
|
+--------------------+ +--------------------+ |
| | | | | ←障害グループB
| +----------------------------------------+| |
| | ASM ファイル -----+
| +----------------------------------------+| |
| | | | |
| +----------------------------------------+| |
| | ASM ファイル || |
| +----------------------------------------+| |
| | | | |
+--------------------+ +--------------------+ |
ASMディスクD3 ASMディスクD4 |
|
+--------------------+ +--------------------+ |
| | | | | ←障害グループC
| +----------------------------------------+| |
| | ASM ファイル -----+
| +----------------------------------------+|
| | | |
| +----------------------------------------+|
| | ASM ファイル ||
| +----------------------------------------+|
| | | |
+--------------------+ +--------------------+
ASMディスクD5 ASMディスクD6
STATSPACK ユーティリティは、任意のタイミングでデータベースの統計情報
を収集し、データベース内に格納することができます。
◆STATSPACKユーティリティのインストール
・spcreate.sql
◆統計収集(PERFSTATユーザ)
・statspack.snapプロシージャ
◆統計情報の自動収集
・spauto.sql
◆不要スナップショットの削除
・sppurge.sql
・sptrunc.sql
読み取り専用表領域をリカバリする場合、バックアップファイルをリストア
します。ログファイルの適用は行いません。
ただしバックアップ取得後、障害が発生するまでの間に、読み取り専用から
読み書き可能表領域への変更や、読み書き可能表領域から読み取り専用表領
域へ変更した場合は、読み書き可能表領域だった部分のログファイルを適用
する必要があります。
◆現行制御ファイルでのリカバリ
@表領域に関連するファイルをリストア
Aデータベースをマウント
BRECOVER DATABASEコマンドを実行しデータベースをリカバリ
Cデータベースをオープン
データベーススケジューラはDBMS_SCHEDULERパッケージを使用し、自動的に指定
されたタスクを実行する機能です。(従来のジョブ機能は、DBMS_JOBパッケージ
を使用していました)
◆カレンダ式
DBMS_SCHEDULERパッケージのCREATE_JOBプロシージャにて、定期的に実行するジ
ョブを作成します。その際、 REPEAT_INTERVALにカレンダ式を指定することで、
実行タイミングを指定することができます。
# ジョブの作成例
SQL> BEGIN
2 DBMS_SCHEDULER.CREATE_JOB(
3 job_name => 'SCOTT.BACKUP_TEST',
4 job_type => 'EXECUTABLE',
5 job_action => '/home/oracle/backup/backup_test.sh',
6 start_date => SYSTIMESTAMP,
7 repeat_interval => 'FREQ=WEEKLY;BYDAY=FRI;BYHOUR=22;BYMINUTE=30',
8 enabled => TRUE,
9 auto_drop => FALSE,
10 comments => 'バックアップ');
11 END;
12 /
カレンダ式は、「頻度」「繰り返し間隔」「指定子」という3つの属性で構成されます。
FREQ=頻度 [; INTERVAL=繰り返し間隔] [; 指定子]
※カレンダ式(頻度)
YEARLY 年
MONTHLY 月
WEEKLY 週
DAILY 日
HOURLY 時間
MINUTELY 分
SECONDLY 秒
※カレンダ式(指定子)
BYMONTH 月の指定(JAN〜DEC)
BYWEEKNO 週番号(1〜53)(正の値:1/1から数えた週番号。負の値:12/31から数えた週番号)
BYYEARDAY 年内の日に与えられた番号(1〜366)(正の値:1/1から数えた日番号。負の値:12/31から数えた日番号)
BYMONTHDAY 月内の日に与えられた番号(1〜31)(正の値:1日から数えた日番号。負の値:月末から数えた日番号)
BYDAY 曜日の指定(MON〜SUN)(以下の数字の指定も可能)
・FREQ=YEARLYの場合:1〜53の数字で、n番目に発生した指定曜日を表す。(負の値は、12/31から数える)
・FREQ=MONTHLYの場合:1〜5の数字で、n番目に発生した指定曜日を表す。(負の値は、月末から数える)
BYHOUR 時間の指定(0〜23の24時間表記)
BYMINUTE 分の指定(0〜59)
BYSECOND 秒の指定(0〜59)
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