問1 ..................................................................................................
不完全リカバリを実行する際、RECOVERコマンドに指定できるオプション
として正しいものをすべて選びなさい。
a.UNTIL TIME
b.UNTIL DATE
c.UNTIL CANCEL
d.UNTIL CHANGE
e.UNTIL LOG
→回答と解説
問2 ..................................................................................................
全データベースモードでエクスポートするために必要なものを 2つ選びなさい。
a.EXPORT_ALLロール
b.CREATE SESSIONシステム権限
c.FULL_EXPORTロール
d.EXP_FULL_DATABASEロール
e.CONNECT DATABASEシステム権限
→回答と解説
問3 ..................................................................................................
索引の断片化が発生しているため、索引を再作成します。再作成の際に必要と
する領域を最も少なくできるオプションを選びなさい。
a.REUSE
b.REBUILD
c.CASCADE
d.COALESCE
→回答と解説
問4 ..................................................................................................
「メモリソートの回数」「ディスクソートの回数」「ソートされた行数」を
確認するために使用するディクショナリを 1つ選びなさい。
a.V$SYSSTAT
b.V$SORT_SEGMENT
c.V$SYSUSAGE
d.V$SORT_USAGE
e.V$SORT_STAT
→回答と解説
問5 ..................................................................................................
下記のロックに関する説明を読み、最も当てはまるものを選びなさい。
<説明>
DDL 文の実行により、データディクショナリが更新される場合、
オブジェクトの定義を保護するためにロックを取得します。
a.行ロック
b.表ロック
c.DML ロック
d.DDL ロック
e.トランザクションロック
→回答と解説
問6 ..................................................................................................
ルールベースオプティマイザに関する説明を読み、誤っているものを 2つ
選びなさい。
a.予め決められたアクセスパスのランクを使用し、候補となるアクセスパス
の中で最も上位にランクされているものを選択する
b.統計駆動型
c.15個のアクセスパスとランキングがある
d.構文駆動型
e.アクセスパスのコストを見積り、コストが最も低いものを選択
→回答と解説
問7 ..................................................................................................
以下の説明を読み、インスタンスリカバリの説明として最も適しているもの
を選びなさい。
a.複数インスタンスのうち、1つが停止した場合に行われるリカバリ
b.複数インスタンスのうち、全てが停止した場合に行われるリカバリ
c.データベースが 1つのインスタンスで構成されている場合のリカバリ
d.データベースが複数のインスタンスで構成されている場合のリカバリ
→回答と解説
問8 ..................................................................................................
以下の選択肢のうち、チェックポイントが発生するタイミングを 4つ選びなさい。
a.REDOログバッファの1/3 が一杯になった時
b.ALTER SYSTEM CHECKPOINT コマンド実行時
c.ユーザーのコミット時
d.REDOログファイルのスイッチ発生時
e.表領域のオフライン時
f.タイムアウト発生時(3秒毎)
g.データベース停止時
h.ALTER DATABASE CHECKPOINT コマンド実行時
→回答と解説
問9 ..................................................................................................
現在、データベースはNOARCHIVELOGモードで運用されています。ARCHIVELOG
モードへ変更する手順として正しいものを選びなさい。
1.データベースのオープン
2.Oracleサーバーの停止
3.ALTER DATABASE ARCHIVELOGコマンドの実行
4.初期化パラメタの設定
5.データベースのマウント
6.データベース全体のバックアップ取得
a.2 - 4 - 5 - 1 - 3 - 6
b.4 - 3 - 2 - 5 - 1 - 6
c.2 - 4 - 6 - 5 - 3 - 1
d.4 - 2 - 5 - 3 - 1 - 6
→回答と解説
問10 ................................................................................................
現在、OLTP環境にてシステムを運用しています。パフォーマンス向上のため、
ライブラリキャッシュに格納されているオブジェクトが再利用されていること
を確認します。確認に使用するビューの名前と、キャッシュの目標値について、
最も適しているものを選びなさい。
a.V$LIBRARYCACHEビュー、GETHITRATIO列が90%以上
b.V$LIBRARYCACHEビュー、GETHITRATIO列が80%以上
c.V$LIBRARYCACHEビュー、GETHITRATIO列が90%以下
d.V$SQLAREAビュー、GETHITRATIO列が90%以上
e.V$SQLAREAビュー、GETHITRATIO列が80%以上
f.V$SQLAREAビュー、GETHITRATIO列が90%以下
→回答と解説
不完全リカバリには、以下のようなものがあります。
◆時間ベース
不完全リカバリ時に時間を指定し、指定された時点までのすべての変更を
適用すると終了。エラー発生の時間が判明している場合に使用。
◆取り消しベース
RECOVER プロンプトにCANCELと入力すると終了。アーカイブログファイル
や、アーカイブされていないREDOログファイルが欠損した場合等、できる
だけ現在の時点に近いところまでのログファイルを適用したい時に使用。
◆変更ベース
不完全リカバリ時に SCNを指定し、指定された SCNまでのすべての変更を
適用すると終了。
◆制御ファイルのバックアップを使用したリカバリ
すべての制御ファイルが失われ、制御ファイルを再作成できないがバイナ
リバックアップは存在する場合や、現在とデータベース構造が異なる時点
にリカバリする場合に使用。
※リカバリコマンド
RECOVER [AUTOMATIC] DATABASE オプション;
※リカバリオプション
・UNTIL TIME 'YYYY-MM-DD:HH24:MI:SS':時間ベースのリカバリに使用
・UNTIL CANCEL:取り消しベースのリカバリに使用
・UNTIL CHANGE SCN番号:変更ベースのリカバリに使用
・USING BACKUP CONTROLFILE:バイナリのバックアップ制御ファイルを使用する場合
エクスポートユーティリティ(exp) を使用し、
エクスポートを実行するには、Oracleデータベースに対するCREATE SESSION
システム権限が必要です。また、別のユーザが所有する表をユーザモードで
エクスポートしたり、全データベースモード・表領域モードを実行するには、
EXP_FULL_DATABASEロールを持つ必要があります。
索引の再構築は、下記のような SQL文を使用して行います。
ALTER INDEX [スキーマ名.]索引名 REBUILD
[TABLESPACE 表領域名]
[PCTFREE 空領域割合]
[INITRANS トランザクションスロット初期数]
[MAXTRANS トランザクションスロット最大数]
[STORAGE ([INITIAL 初期エクステントサイズ[K|M]]
[NEXT 増分エクステントサイズ[K|M]]
[MINEXTENTS 作成時エクステント数]
[MAXEXTENTS {最大エクステント数 | UNLIMITED}]
[PCTINCREASE エクステントサイズ拡大率])];
[LOGGING | NOLOGGING]
[REVERSE | NOREVERSE];
再構築中は、通常時の 2倍のディスク領域が必要です(既存の索引と
再構築中の索引用)。
ただし、下記のような SQL文にて索引の結合を行う場合、再構築のた
めの追加ディスク領域は不要です。
ALTER INDEX [スキーマ名.]索引名 COALESCE;
※索引の断片化が発生した場合、索引を再作成する時に有効ですが、
B*ツリー索引の既存リーフブロック部分でデータを整理することに
なるので、断片化は減りますが、索引の高さ自体は低くなりません。
ソート処理におけるチューニング の目標は、以下のようなものがあります。
・ソート処理をできる限り回避する
・できる限りメモリソートにする(一時セグメントを使用しないようにする)
・一時セグメントのサイズを適切にする
※ソート関連のシステム統計情報
sorts(memory) メモリソート回数、sorts(disk) ディスクソート回数、
sorts(rows) ソート行数 は、v$sysstatで確認します。
SQL> SELECT name, value FROM v$sysstat
WHRER name LIKE 'sorts%';
ロックの特徴は、以下のようになります。
◆行ロック(TX)
DML 文によって自動的に取得される。明示的に行ロックを取得する場合は、
SELECT ... FOR UPDATE コマンドを使用する。トランザクションがコミット
またはロールバックされるまで保持される。
◆表ロック(TM)
DML 文やDDL 文によって自動的に取得される。明示的に表ロックを取得する
場合、LOCK TABLEを使用。
◆DDLロック
データディクショナリを更新する DDL文が実行されている間、オブジェクト
の定義を保護するロック。
オプティマイザモード
オプティマイザとは、 SQL文の最適化を行い、実行計画を決定するための機能で、
ルールベースオプティマイザ(RBO)とコストベースオプティマイザ(CBO)があ
ります。各 SQL文に対し、オプティマイザは以下のことを実行します。
・式と条件を評価
・必要に応じて文を変換
・RBO または CBOのいずれかのオプティマイザ方式を選択
・各表のアクセスパスを選択
・2つ以上の表が結合される場合、結合順序を選択
・表結合の方法を選択
※ルールベースオプティマイザ
予め決められたアクセスパスのランクを使用し、候補となるアクセスパスの中で
最も上位にランクされているものを選択する。使用する実行計画を判断する場合、
SQL 文でアクセスしている表・列・索引等のデータ構造に関するデータディクシ
ョナリ情報と組み合わせて使用するため、構文駆動型と言える。
15個のアクセスパスとランキングがあり、一般に、ランキングが低いアクセスパ
スは、高いアクセスパスよりも高速となる為、 RBOは複数のアクセスパスが使用
可能な場合、ランキングが低いアクセスパスを使用する。
※コストベースオプティマイザ
アクセスパスのコストを見積り、コストが最も低いものを選択。最も効果的な実
行計画を判断するために SQL文でアクセスしている表・列・索引などの統計情報
を使用することから、統計駆動型と言える。
インスタンスまたはクラッシュリカバリの流れ
インスタンス障害が発生した場合、データベース停止時にバッファキャッシュ
内のデータがデータファイルに書き込まれていないため、データファイルが同
期化されていません。
よって、次回起動時に、「インスタンスリカバリ」または「クラッシュリカバ
リ」が行われ、インスタンス障害が発生する直前のデータコミット状態までリ
カバリすることができます。
※インスタンスリカバリ:複数インスタンスのうち、1つが停止した場合に実行
※クラッシュリカバリ:全インスタンスが停止した場合に実行
チェックポイントイベントは、データベースバッファキャッシュ内の使用済み
バッファをDBWnによってデータファイルに書き出すことで、メモリとディスク
の整合を保証するイベントです。
※チェックポイント実行タイミング
・REDOログファイルのスイッチが行われたとき
・ALTER SYSTEM CHECKPOINT コマンドを実行したとき
・データベース停止(ABORTオプション除く)や表領域のオフライン(IMMEDIATEオプション除く)時
・初期化パラメタを使用した追加チェックポイント
ARCHIVELOGモードへの変更方法は以下の通りです。
1.初期化パラメタを設定
作成されるアーカイブログファイルの出力先及びファイル名を決定する
パラメタを設定。
2.Oracle Server を停止(ABORT以外)
3.データベースをマウント
4.ALTER DATABASE ARCHIVELOGコマンドでデータベースログモードを変更
5.データベースオープン
6.データベース全体のバックアップ取得
変更後、すべてのデータファイルと制御ファイルをバックアップする。
ライブラリキャッシュの共有については、ライブラリキャッシュ全体であれば
V$LIBRARYCACHEビュー、個々の SQL文であれば、 V$SQLAREA、 V$SQLTEXTビュ
ーを使用して確認します。
※V$LIBRARYCACHE(ライブラリキャッシュの統計)
GETS :ネームスペースのオブジェクト参照回数
GETHITS :メモリ内でオブジェクトが見つかった回数
PINS :ネームスペースのオブジェクトが読み取られたか実行された回数
RELOADS :解析された SQLが削除されたか無効となり失敗した検索の回数
INVALIDATIONS :ネームスペースのオブジェクトに無効マークが付いた数
GETHITRATIO :GETHITSのGETに対する比率(GETHITS/GETS) (目安は90%以上)
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